活動報告・レポート
2014年2月27日(木)
議会報告会
打ち合わせ

一般質問の打ち合わせを行いました。通告は明日なので議論を詰めていく中で、当初予定していた項目を変更することにしました。結果として、都市の再開発と新エネルギー問題を質問項目として取り上げることにしました。

都市再開発は和歌山市の中心市街地の再開発を取り上げます。JR和歌山駅前、南海和歌山市駅前、そして中心市街地全般のまちなか再生の考え方などについて議論を交わす予定です。

まちなか再生には地元の皆さんの熱意と参画が必要ですが、それに加えて実現するための資金が必要です。資金は市民運動で集まり難いものですし、まちづくりへの投資も難しいと思います。資本力のある民間企業が計画に参画してくれるような土壌が必要だと考えています。現在の和歌山市の中心市街地に大型商業施設を建設してくれるような民間企業はないと思います。ですから大手資本が資金を投下してくれるだけの魅力のある地域にすることが先決です。そのためには定住人口の増加と、地元が描いた計画を実行する力があること。そして外部資本を反対なしに受け入れる体制が必要だと考えています。

優れた計画があってもまちづくりが進展しないのは、都市再生に必要な資金調達ができていないことにあります。和歌山県や和歌山市が協力すべき、投資すべきだという意見を聞くことがあります。しかし行政が主体となったまちづくりが成功することは、事例を調査していないので詳細は分かりませんが少ないと思います。

やはり民間が主体で行政が支援する体制が理想ですし、大手資本が参画しなければ実現性は乏しいと思います。資金調達ができるしくみと核となる施設の立地、その周辺に地元の皆さんが出店するだとか、賑わいを創出するため仕掛けを行うことが、まちなか再生につながるのではないかと考えています。

まちづくりの議論は答えがありませんから、議論の度に考えが深まって行きます。和歌山市の中心市街地の場合、JR和歌山駅と南海和歌山市駅の二箇所が玄関口で賑わいと定住のポイントとなる地域です。コンパクトシティを目指すにしても、この二箇所を中心としたまちづくりにすべきだと考えています。

これから質問内容を更に詰めて作成していきますが、本会議で当局の皆さんと議論ができることが楽しみなテーマです。

もうひとつのテーマが新エネルギーです。和歌山県内の新エネルギーの潜在能力は高いものがあります。日照時間、風力、そして海流などの資源が豊富にあり、これらの自然環境を生かした新エネルギーの創出とそれに伴う地域振興策につなげていくことが未来への投資になると考えます。

新エネルギーが一大産業にはなり得ないと思いますが、保守や定期点検などの分野で仕事は増えると思います。和歌山県が関西の重要なエネルギーの拠点のひとつになれるなら、歓迎すべきことだと考えています。その観点から一般質問を行うことにしています。

議会報告会
議会報告会

夕方からは議会報告会を実施しました。今回は平成26年2月議会で提案されている平成26年度当初予算の中から、重点施策を抜粋して説明を行いました。

  • 災害に備えた道路の強靭化について。高速道路ネットワークの形成などに1,144億円があります。平成27年度までに南紀田辺とすさみ間、京奈和自動車道の供用開始などを目指しています。
  • 災害時の指揮体制の整備についての予算は3億228万円です。海草振興局建設部の和歌山南スマートインターチェンジ付近への移転は、平成30年度を目指しています。また東牟婁振興局串本建設部は串本町サンゴ台への移転を計画しています。
  • PM2.5常時監視体制の強化として2,661万円が予算化を予定しています。県内に8箇所の測定局を整備します。
  • 新エネルギーの推進の予算は4,519万円です。海洋エネルギーの開発を重点施策としているものです。表層型メタンハイドレートと海流発電の調査と取り組みを推進することにしています。
  • わかやま観光リレーキャンペーンは1億900万円です。平成26年度は「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録10周年の年になるので大型のキャンペーンを計画しています。
    また平成27年度は、高野山開創1200年の年であり、紀の国わかやま国体開催年ですから、県内観光の絶好の機会と捉えています。
  • 和歌山おもてなしトイレ大作戦の予算は8億5,569万円です。平成26年度中に651件の整備を予定しています。
  • 道徳教育の推進として、小学生用に「心のとびら」、中学生向けに「希望へのかけはし」を作成して教育で活用します。郷土の偉人の生き方を学ぶことで、誇りと愛着を感じてもらいたいと考えています。
  • 紀の国わかやま国体の総合優勝に向けた競技力の向上の予算は、7億4,000万円です。平成26年度の長崎国体では14位を目標としています。そして平成27年度は優勝を目指しています。