インフラ整備の仕事をしている経営者と話し合いました。この分野に関する仕事はあるけれど単価が上がっていないので「利益を確保することが難しい」ということです。必要な予算があるというものの、価格の下落は止まっていないようです。仕事の受注に関しては下げ圧力があるため業績は上向いていないようです。小さな仕事を集めると仕事があるので売り上げは伸ばせたとしても、利益が追いついてこないようです。そして肝心なことがあります。仕事は信頼関係に基づいて行っているものなので、まず考えることは依頼してくれた相手に損をさせられないということです。自分の利益を薄くしても、もっと言えば赤字になっても、相手の得を考えることが継続した付き合いをするために必要な事です。

相手に損をさせて自分だけが得をするような仕事関係は長続きしません。業界の人なら仕事の単価は分かっていますから、どれだけの規模の仕事であれば利益はこの程度だと分かります。仕事の規模に対する相手の利益が低くいとすれば、相手からすると「自分だけ儲けている」となるので、信頼関係は損なわれます。

短期的な得を取るのか、長期的な仕事の関係をつなぐのか。人によって考え方は違いますが、可能であれば継続した関係維持を取りたいものです。

そして出会って最初が肝心です。最初に信頼関係を築けることが後々の仕事につながります。「安心して任せられることが仕事のパートナーになれる条件です」という発言がありましたが、お互いに信頼できて安心できる関係で仕事をしたいものです。

春の就職が決って今から新しい旅立ちにワクワクしている人もいれば、就職活動に関する追い込みをしている人もいます。どちらにしても新しい季節は訪れますが、できるなら楽しくて希望の春を迎えたいと思います。

仕事を求める人と雇用する会社が上手くマッチングするためにはタイミングやご縁というものが必要です。就職でも他のことでも、人の出会いは上手く歯車が会う場合があります。一つの糸がつながるだけではなくて、作為的ではなくても数本の糸が交差するような関係になる時があります。複数の人間関係の糸がつながると、より一層強い関係になります。現実が強い関係になった場合、そのご縁は上手く行くと思います。

人を知るということ、人に信頼されているということは、この世で強いご縁をつなぐ鍵となります。就職、面接はご縁という強い絆のような天の配剤が必要です。それに対して筆記試験は個人の頑張りですから、これは自分の実力で勝ち取らなければなりません。実力とご縁の両方があって求めている結果がでます。

社会は一人では生きていけないものですし、集団で立ち位置を持つためには実力が必要です。実力のある個人が集まる集団になることが組織を強くします。

そして面接に際しての心構えを伝えました。必要なことは、清潔な服装と身だしなみ。明るく元気な姿勢。受け答えはハキハキとした言葉で行うこと。「はい」と「いいえ」だけで答えるのではなくて自分の意見を言うこと。前向きな考えを述べることなどがあります。

抽象的な表現になりますが印象を良くするためには、気力を感じさせる、言葉が明瞭である、向上心がある、温和で親しみ易い、元気がある、人の意見を尊重している、相手に分かり易い説明ができる、思っていることを伝えられること、などが挙げられます。

逆に、自分本位の考え方である、直ぐに感情的になる、神経質である、その場限りである、気力が感じられないことは不採用につながります。

どちらが良いのかは明らかです。緊張を最小限に抑えて、自分を信じて就職を勝ち取りましょう。就職は人生おける重要な節目となります。ここを何としても勝ち抜いて欲しいと願っています。