活動報告・レポート
2014年2月12日(水)
地方分権
企業立地

企業立地に関しての協議を行いました。和歌山県の最大の課題は企業立地を図ることです。経済指標が上向いていることからそれに向けて投資意欲のある業種があり、工場立地について相談をいただきました。県内での立地を検討してくれているので、和歌山県の支援制度や融資制度について説明を行いました。

企業立地に対する支援は、設備投資額や雇用人数などによりますから、具体的な構想が見えた時点で協議をすることにしました。また県の融資制度は、以前のように県が企業に貸し付けるものではなく、企業が金融機関から借り受けることになります。県が金融機関と連携して、企業が低利で借り受けられるような制度設計をしています。

ただ企業立地のような大きな計画で、相当な資金が必要となる場合は県の融資制度では足りないので、金融機関の融資と併用する必要があります。設備更新のための投資や運転資金ではなくて新規立地の場合は、県の融資制度だけで対応できないのです。

ただ和歌山県と立地先の市とで。現行の補助制度や税制面での優遇など、可能な限りの支援を行いたいと考えています。

地方分権

昼食をいただきながら、地方自治体の統治のあり方や和歌山市の今後について話し合いました。和歌山市の今後に関しては、高齢社会が進展することからコンパクトシティを目指すことで一致しました。今以上周辺までのインフラ整備は困難なこと、インフラが整っているところに定住してもらうことを目指すべきだと思います。和歌山市の財政が潤沢であれば必要ありませんが、依然として財政が厳しいことからJR和歌山駅から和歌山城に向けての地域に定住と交流を図れるようなまちづくりが必要です。

高齢者が多い人口構成ですから、高齢者の皆さんに街中に出て来てもらえるような企画、高齢者も若い人達も来て楽しいと思ってくれるような企画を考えました。実現のためのハードルは高いのですが、アイデアを出し合う中から楽しくて実現可能な企画が生まれると思います。

また地方分権についても話し合いました。地方分権が言われ出したのは平成10年頃のことです。改革派知事が全国で誕生した時代で、この時期にこれまで以上に地方自治体に人材が集まりました。その皆さんが地方自治体を支える中堅世代になっています。地方分権は権限と予算が付与されますから、それを取り扱える人材が不可欠です。幹部職員さんと共に中堅職員さんが中心となって行政運営をすることが地方自治体の基礎となります。

府県から始まったこの流れは、今では市町村に及んでいますから、地方分権や道州制に向けた議論ができる環境になってきました。真の地方分権時代に向けて和歌山市が真に能力を発揮できるようなしくみづくりを考えたいところです。

地方分権のあり方についてモデルとなるのが豊臣時代と徳川時代の比較です。豊臣秀吉は中央集権国家を目指して、権力を集中するしくみを作りました。中央に権力を集中させることで発展できたところもありますが、国家として経済の成長を目指す余り朝鮮出兵など巨大化の方向に向かいました。急激な国家と経済の成長を目指したことから、中央集権制度は行き詰まりました。豊臣が一代で滅びた原因がそこにもあります。

それに対して徳川幕府は、江戸以外に御三家を配置するなど地方分権を敷いて経済的には低成長国家を目指しました。低成長で態勢を永く維持することを目指したのです。徳川幕府が続いたのは地方分権の国家体制を図ったからです。

中央集権国家は高度経済成長を促すのに対して、地方分権国家は低成長になりますが経済は安定します。豊臣モデルと徳川モデルを経済の視点から比較すると面白いことに気付きます。その後の明治政府以降は中央集権国家態勢を取りわが国は成長を遂げましたが、現在は再び過渡期に差しかかっています。低成長の時代にマッチした体制が地方分権ですから、平成の時代はその体制を目指すべきだと思います。

これから目指すべき道を明確にして歩きたいと考えています。

そして武力で権力は奪取できますが、武力で権力は維持できないことも歴史から学ぶことだと教えてもらいました。歴史上、戦争で権力は奪うことができていますが、戦争で体制を維持できません。態勢を維持するためには学と経験が必要です。学問だけでも統治できませんし経験だけでも統治できません。学問と経験を併せ持つことが、態勢を維持するためのリーダーには必要です。

今後につながる、とても実りの多い昼食会となりました。

理事会

和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会に出席しました。討議事項と報告事項など約2時間議論しました。私からは子ども向けの防災用品の寄贈についての提案と2年後のイベント実施についての提案を行いました。防災用品は4月か5月に寄贈することに賛同を得て、また大型イベントについては実現に向けた取り組みをすることで一致しました。具体的な社会後見を感じられる企画を話し合えると楽しくなります。

その他
  • がん対策についての話を聞かせてもらいました。がん予防とがんになった時の心構えや対応について話を行いました。このテーマについては引き続いて話し合うことにしました。
  • 就職問題について話し合いました。雇用は改善されていると言いますが、和歌山市内ではそれほど実態は伴っていないように感じています。就労の厳しさは変わっていないと思います。企業と就職を希望する人の希望がマッチしないことが多いため、バランスを欠いているように感じます。この問題点を少しでも解消し、雇用問題を前進させられるように取り組みたいと思っています。