活動報告・レポート
2014年2月7日(金)
雪の夜
雪の夜

今年一番の冷え込みだと思います。風は冷たくて、気温が上がらない朝でしたが、予想通り、和歌山市内は雪になりました。音もなく降り続ける雪は、明日の交通渋滞を予感させるものでした。温暖な和歌山市の交通は雪に弱いのです。明日は朝からライオンズクラブによる松の木の植樹ですが、実施は微妙になっています。朝7時30分に態度決定をする予定ですが、現在の状況からすると厳しいと思っています。

教育論議

塾の経営者の皆さんと懇談する機会がありました。ここで予想していなかった意見を伺いました。少子化と進学熱がある中、塾の経営は上昇していると思っていたのですが、予想に反して入塾生は減少しているようです。ある塾では平成26年4月からの塾生が例年の半分になっているところもあります。

子どもを塾に通わせたいと思うのは親ですが、昨年辺りから傾向が変わってきているようです。子どもに塾に通わせない家庭が増えているようなのです。そのひとつは家庭の経済的理由で、子どもを塾に通わせることができない家庭が増えていることです。世帯主の所得が増えていないこと、父親の失業などが原因になっているようです。もうひとつの理由は、現在の親の世代はゆとり教育世代であり、それほど教育に熱心ではないことがあるようです。塾の費用は聖域だとされていましたが、厳しい経済環境の下で聖域ではなくなっているようです。和歌山市内では子どもの塾の費用まで切り詰めるようになっています。「和歌山市にはアベノミクスの効果はないとか思っています」という意見をいただきましたが、塾の現状を聞いてそう思いました。

新しい塾の形態として、東京では1万円の塾が流行っていると伺いました。主要教科を教えて月謝が1万円の塾が伸びているようなのです。勿論、薄利ですから生徒を多く集める必要がありますが、生き残りを掛けてこれまでと経営形態を変更しているのです。和歌山市内の塾でも経営形態を変えようと模索しているところがあります。生徒が半減するとなれば、来年以降のことを考えると、同じような形態で経営していても将来性はありません。それよりも他の塾が実施していない方法を考える時期になっています。1万円のコンビニ塾のような形態も考えられますし、塾の名前やイメージを変えることも方法です。

先進的な塾であっても10年近く経過するとイメージが固まっていて、それまでと違う層の家庭や生徒が集まらなくなっているようです。常に新しいスタイルを取り入れることが継続的に繁栄する秘訣です。橋下大阪市長が辞職願を提出したのは、支持率を維持するためには起伏がある方が支持されるという考えからだと推測していると聞きました。山を作らなければ支持されないし期待もされないのです。塾業界は少子化と教育熱で一人当たりの単価が伸びてきましたが、家庭の経済環境の変化によってこれまでと同じ環境の下で塾経営は成り立たなくなっているようです。

生徒募集方法を考え直すことや、塾のイメージを一新するために名称を変えることなどの経営戦略を聞かせてもらいました。同じ経営方法で10年以上、塾を持つことは簡単ではありません。自分の変革が、これから先も前進するための方法であることを知りました。

その他
  • 夕方からは懇親会に参加しました。雪の降る中、皆さんと楽しい顔合わせとなりました。和歌山県を盛り上げていくことについて話し合いました。
  • 道路拡幅に関して納得できる説明を聞かせて欲しいと依頼がありました。道路拡幅などの公益性のある事業は地元の皆さんに納得してもらい推進してもらう必要があります。それができていなければ、仮に行政が主体になるといっても前進することはありません。どんな状況で進められてきたのか調査して対応する予定です。
  • 子ども向けの防災用品に関して、所管箇所と協議を行いました。子ども達の防災用品として活用できるものであれば、何としても普及させたいと考えています。危機管理は時間と費用の掛かるものです。