午前8時から地域振興やスポーツ力向上に関する打ち合わせを行いました。ここで話題になったことは、慶風高校公式野球部に小川茂仁さんが総監督に就任したことです。小川監督は和歌山県出身で、高校野球好きの人なら知っているように、宮崎県の日南学園の監督を務めていた方です。日南学園を強豪校に鍛え上げ、甲子園の常連校に育成しました。
平成20年3月に日南学園を退職し、そして今回、ご縁があって和歌山県に戻っていることを知りました。世間は人のご縁で成り立っています。ご縁を大切にすることで新しい出会いがあり、そこからドラマが生まれます。ここから生まれる夏と春のドラマに期待しています。
今朝の和歌山市は雪がちらつく気温でした。雪の中、和歌山市内の児童養護施設を訪問し、施設内の側溝の清掃と新しい宿舎の庭への記念植樹を行いました。7名のチームを組んで清掃活動に寒い中でしたが汗を流しました。側溝の清掃には子ども達も参加してくれて、溜まった土砂を取り除きました。汚れたところが綺麗になっていく過程は気持ち良く感じます。人は汚れたものよりも綺麗なものを大切にしますし、心も浄化されていくように感じます。
続いて寄宿舎の庭に月桂樹を植えましたが、ここでも子ども達がお手伝いをしてくれました。立派な木に育つことを願いながら植樹を行いました。
その後、学園内に入り子ども達へのプレゼントを行いました。事前に希望を聞いていたので、希望に沿ったものをお渡ししました。子ども達の生活に役立つことになれば嬉しいことです。
贈呈式に際し、代表して挨拶をさせていただきました。
おはようございます。寒い中でしたが、溝の掃除をしてきました。一緒にお手伝いをしてくれた子ども達、ありがとう。お蔭様で溝を綺麗にすることができました。続いて、月桂樹という木を植えてきました。皆さんが成長していくのと同じように、この木は大きく育っていくと思います。宿舎から見えるので成長を楽しみにしてください。
そして事前に先生方からみんなが欲しいと思っているものを聞かせてもらっていたので、今日、持ってきました。学園での時間が今よりももっと充実した生活になることを祈っています。そしてみんなと一緒に掃除に参加した、ここにいるお兄さんの顔も覚えておいて下さいね。次回も寄せてもらいますから、よろしくお願いします。
さて先生方にお礼を申しあげます。本日は寒い中、私達の清掃と植樹のための訪問を歓迎していただいたことに感謝いたします。一年に何回かお世話になっていますが、子ども達の喜ぶ姿に接することは嬉しいことだと思っています。贈呈式を含めた訪問は今回が初めてのことになりますが、希望としては毎年続けられるようにしたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。引き続いてのお付合いをお願いして挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。
贈呈式の後、園長先生や皆さんと意見交換を行いました。この施設の定員は60名で、2歳から18歳までの子どもが生活をしています。先生方のご苦労はあると思いますが、子ども達には常に前向きな姿勢で接していることが分かります。子どもを育てること、躾をすることは大変なことですが、一生の仕事として全力で取り組んでいる姿勢を感じています。
一人の子どもを育てることでも大変なことなのに、60名の子どもを育てていることは素晴らしいことです。清掃活動に参加したメンバーは比較的若い皆さんですから、子どもとの関わりや社会が子どもを育てていることを学んでくれたと思います。
また、自立した社会生活を送ることは簡単なことではないことも教えられました。今社会で生きていられる自分が存在しているのは、これまで育ててくれた人や指導してくれている人、それは両親や先生、周囲の大人、先輩達がいるからです。感謝の気持ちを抱えて帰路につくことができました。
帰りの車の中で、「今日、行って良かった」という感想が聞こえてきました。ホッとして、少し嬉しい瞬間でした。身体で感じる気温は冷たいのですが、心の中は温かい気持ちで満ちています。
新年会にお招きをいただき出席しました。ゲストにWBC女子世界チャンピオンの真道ゴー選手が来ていました。平成5年にタイトル奪取、そして初防衛を果したチャンピオンの話に感銘を受けました。世界一を目指し、それを実現させた人のストーリーは感動を呼びます。
平成25年12月の初防衛の時のことです。フライ級のリミットは約50kgですが、軽量前になっても700g体重がオーバーしていたそうです。通常は60kgなので10kgの減量をして、それでも残り700g絞り切れなかったのです。700gぐらいの減量は簡単と思いますが、10kgの減量をした後で、しかも脂肪ではないので簡単には落ちません。トレーニング、サウナ、減量を続けても軽量の前日でさえ体重オーバーだったようです。リミットに達したのは軽量の直前だったと言いますから、どれだけの苦しみを乗り越えたのでしょうか。
減量で体力が落ち、精神的にも厳しい中で世界タイトルの初防衛を果したのですから素晴らしい戦いです。苦しい時に支えてくれている人のことを思い出して減量を耐えることができ、そして試合に勝つことができたことへの感謝の気持ちが言葉に表れていました。
まだチャンピオンを目指している時から知っていますが、今日の挨拶を聞いていると自信に溢れ、一つひとつの言葉は力強くなっていました。チャンピオンの風格すら感じられました。人は成長するものであり、チャンピオンになったことで自信が漲っていました。
世界の頂点に立っていると、どんな風景が見えるのでしょうか。女子ボクシングの認知度は現在のところ高くありませんが、その道を切り開いている真道チャンピオンの活躍と言動でその地位を高めて欲しいと思います。