三重県いなべ市長を訪問し意見交換を行いました。いなべ市までの移動時間は片道約3時間30分でしたが、有意義な意見交換の機会となりました。いなべ市長は行動力があり、課題があると自分で現場に出向き、市民の皆さんの話を聞く姿勢を持っています。
直接、話を聞くことでフィルターがない意見を得られます。そのため行政内部の報告書や数字と合わせて意思決定できるのです。今回の話し合いの中でも課題が出されると、直ぐに問題点を確認し対応してくれました。問題の所在を明確にし、それを解決するために必要な人物や時期を確定させます。
そして解決を図るための順位付けをして即対応するのです。そして解決できる課題は時期を定めて対応する姿勢を取り、解決が困難、または解決する方法がない案件は中止する道筋をつけていきます。解決が困難な案件とは、自分の意見だけを強烈に主張し、話を聞く姿勢を持たない人を相手にする時です。協議を続けても事態は進展しない案件は中断することです。
協議を行うとは、一方的に意見を聞いてその方向で対応するのではなく、両者の意見を聞いた上で、歩み寄る姿勢を持ち合わせている場合に通用する手法です。意見調整できない案件は協議をしても無駄だということになります。このように仕分けをして課題を解決していきます。
いなべ市の仕事には、迅速な意思決定というスピード感が感じられました。
直接話をすることで感じることや得られることがあります。時間を掛けて訪問した成果がありました。お忙しい中、対応していただいたことに感謝しています。
大阪市内で会社経営をしているSさんを訪問し意見交換を行いました。Sさんは業界組合の理事職でもあり、本業と共に業界発展のための活動も行っています。経済環境が厳しい中、業界全体としてどう社会貢献し地域発展につなげていくのかが課題だと話してくれました。一部の事業者だけが勝ち抜ける時代ではなく、市場が縮小していることから全体の仕事量を増やすように行政の都市計画にも関わり、まちの発展と共に業界も発展させたいと考えています。
中には自分の会社だけの利益を求める考えの人もいるようなにので、組合としての方向性は統一されていませんが、「今までのような価格競争ではなくて市場を拡大させて全体で生き残れるような姿にしたい」と今年の抱負を話してくれました。
限られた市場内でのゼロサムゲームから、市場を拡大して全体調和を図ろうとしています。事業者から賛同が得られるかどうか分かりませんが、希望に満ちた抱負を聞かせていただきました。
かつての上司、同僚の皆さんと新年会を行いました。そこに新たに数名の会社経営者がメンバーに加わり交流を深めました。
改めて仕事は誰がやっても同じではなくて、人によって結果が違うことが分かりました。会社の指示通りの仕事をする人と、自分の考え、お客さんへの価値の提供を考えて仕事をするのとでは結果が違うのです。会社特有の価値をお客さんに提案するのと、お客さんの求める価値を聞いて企画に取り入れるのとでは姿勢が違うので、それはストレートにお客さんが感じ取ります。
聞いてくれる姿勢があるとお客さんは信頼してくれますから、仕事だけのつきあいに終わるのではなくて、仕事を離れても意見交換し合える関係に発展することもあります。社会は会社や仕事が主役ではなく人が主役ですから、人に満足と共感してもらえる仕事が必要とされます。
今日の新年会では新しい交流が生まれました。信頼と期待があるので、これからも続くことになりそうです。