新年恒例となっている刺田比古神社への参拝を行いました。雨が振る冷たい午前でしたが、神社で神事を執り行ってもらうと気持ちが引き締まります。天に、大地に宿る神様の力をお借りすることができている。そんな気持ちになります。見えない力を信じることで自らの力を高めることができると思います。祈りの力は場所も時を越えて、それを実現させようという力になります。平成26年もたくさんの力をお借りして、実りある活動をすることができそうです。
既に今週から会社が始動していることから挨拶に伺っています。神事の後、一日かけて挨拶に伺いました。
A社。「和歌山市の経済はどうですか。中心市街地に大学が必要ではないですか。仕事で多くの都市を訪れていますが、県庁所在地で和歌山市ほど学生が街中にいない年はありません。若い人が街にいるという活力が必要だと思います」。
和歌山市の中心市街地に学生は少ないのは、和歌山大学や和歌山県立医科大学が、中心地から移転しているからです。大学が中心地にないため学生はこの場所にやってこないのです。かつて和歌山大学観光学部を設立しようとした時、新しい学部を和歌山市の中心地に持ってきたいと考え行動したことがあります。伏虎中学校用地を大学にすることや、現在は駐車場になっている本町も候補地にして和歌山市などと協議を行ったことがあります。
これは中心地に学生がいる街にしようということから来ていたものです。学生が街中にいれば、若い人向けのショッピング店や飲食店ができます。それが活力というものです。
ところが当時、中心市街地に持ってくることに反対した人達は、観光学部を中心地に持ってきても学生の購買力単価は低いので商売が成り立たないという理屈を述べました。
客単価が低いので学生が街中にいても仕方ないという断りでした。今でも単なる理屈だと思っています。学生がいる街を否定するような行政としての考え方があるのですから、今でも信じられません。
現実は学生もいませんし、学生に代わって街中に出ている人、ビジネスマンやOLの姿はありません。客単価の高い層が中心市街地に来ているとは思えません。まちづくりとは現実にならなかったものの効果を測定できませんから、現状を行政の無作為による失敗だとは決められないのですが、個人的にはそうだと思っています。もし中心地での観光学部が現実になっていたら、現在のような状況にはなっていなかったと思います。
否定から入るまちづくりが成功する筈はありません。JR和歌山駅前のリノベーションも南海和歌山市駅のリノベーションも、あの時と同じような消極的姿勢であれば、活性化は図れないことは確実です。南海和歌山市駅、伏虎中学校用地を初めとする中心地の活用計画がこの段階でできていないのであれば、空白期間が生じるため再生は困難になると思います。
まちづくりについて以上のような話をしました。
B社。「エネルギー問題について。電力不足が続くようなら経済力の回復はないと思いますが如何ですか」。
先進国で電力が不足する事態を迎えている国はないと思います。そして昨年の電気料金の値上げは、企業経営に影響を与えていますし、国際競争力を得るためには元の水準に戻したいと考えています。円安の影響から輸出関連産業は回復していますが、競争力を高めるためにはエネルギーコストを抑える必要があると考えます。円安は輸出産業には有利に働きますが、輸入に頼っているエネルギーは逆効果が生じています。安価なエネルギーを供給するためには国内経済を左右する個人消費の回復と企業が国際競争力を得られる水準の円ドルレートにすべきです。経済を回復させるためには、まず社会を支える電力会社が安定した電力供給と料金を抑えられるような経営環境を整備すべきです。
和歌山ゴールドライオンズクラブ例会に出席しました。今年初めての例会に際して、二人の新会員が入会してくれたので、入会式も執り行いました。新しい人が加入してくれるとそれだけで新鮮な感じがありますし、活動の意欲が湧いてきます。そして活動への期待を感じた会員も多かったように思います。
組織は人ですから、会員の拡大と新人の加入が活性化のために必要です。幸先の良い例会となりました。
年の初めに際してお茶を一服いただきました。例年は初釜として開催され参加しているのですが、平成26年は型に拘らないスタイルのお茶会に変更しています。そのため形式を保ちつつも茶道を楽しむことを目指したお茶会に感じました。
しかし茶室に入りお茶をいただくことで姿勢が伸び、心地良い緊張感がありました。お招きをいただきました先生に感謝しています。