活動報告・レポート
2014年1月3日(金)
新年会

三日目の今日は恒例となっている作家の先生の自宅の新年会にお邪魔しました。平成25年の先生は創作活動に熱心で3冊の新刊を出版しています。全て購入して読んでいますが、内容は難解なので、先生から直接、変え方や明治維新前後の歴史について学んでいます。 今日の新年会で懇談しあったテーマは「歴史に学ぶ」のようなものになりました。新春からわが国とわが国を取り巻く世界の流れの歴史を学べたことは貴重なことで、有意義で楽しい時間を過ごすことができました。

歴史から学ぶことばかりです。

リーダーに小人物を選んでしまうと、了見の狭い国や地域になってしまうこと。狭量のリーダーは優秀な人を脅威と感じるため側近には持ってきません。仮に側近に用いたとしても、才能を発揮し始めると自分の地位を脅かす存在だと思うため失脚させてしまいます。

了見の狭いリーダーは小人物を用いますから、国や治める地域は小さなものとなります。これは国土も経済活動も含めて活動の領域が狭まるからです。了見の狭いリーダーはそれで良いのです。小さな社会であっても自分が統治することが目的ですから、国民や領民の幸せや豊かさは関係ないのです。

小人物を周囲に集めて統治することで国力や地域の活力は失われて行きますが、自分が権力を振るえる環境があれば良いのです。

それに対して大人物は才能のある人物を随所に用います。才能が集まって統治をすることで国土や地域は栄え国力が増しますし、市場は周囲へと伸び大きくなります。自由で人の交流が増えることから経済活動も盛んになります。大きなリーダーが登場すると環境は一変します。大きな人物は、自分に自信があるので才能が豊かな人物を登用することに不安はありません。そのため自分の地位よりも国や地域のことを思った人事ができるのです。

これは歴史から学べることです。自分たちの地域を見てどんなリーダーを登場させようか見ると、その地域が発展するか、それとも縮むかが良く分かります。

競争のない組織は衰退すること。派閥は悪いことのように思われますが、そうではありません。派閥を形成できるのは競争を勝ち抜いたリーダーであり。勝ち抜いたリーダー同士が派閥で抗争し勝ち抜くことは、組織力を高めほかの組織との戦いを勝ち抜くために必要なことだと言えます。競争のない組織で育ち内部で出世していった人物は強大な組織との戦いに勝ち抜くことはできません。

こんな例えがあります。時速30kmで安全運転をしてきたドライバーが、突然他との戦いを強いられるポジションに就きリーダーになったとします。組織内との戦いではなく他の組織との競争ですから、これまでのような時速30kmの安全運転では戦えません。そのため高速道路を走るように時速100kmの速度で走り出すことが求められます。

しかしこれまで公道ばかり走っていて、しかも時速30kmの安全運転を心掛けてきた習慣が身に付いていますから、いきなり時速100kmで運転するのは技術的にも心理的にも経験的にも無理があります。人はこれまでと変わることを嫌う生き物ですから、いきなり時速100kmで走れないのです。

戦いの先頭に立つリーダーは、毎日のように時速100mでの高速道路の走行を求められるのです。これまで毎日時速30mの運転をしてきた人に、戦いの先頭に立つリーダーが務まることはありません。

100kmの速度で走った経験のない人が、相手チームがあるレースでの戦いを求められるリーダーにはなり得ないのです。

リーダーを選ぶ際には、ライバルがいて組織内外で競争のある環境で生き抜いてきたことを目安にすべきです。戦いを勝っていない人が突然リーダーになることは、当該社会にとって不幸な結果を招くことになります。

以上が話の一例ですが、歴史から学ぶことができた新年会でした。