活動報告・レポート
2014年1月2日(木)
お正月
お正月

お正月の二日目はゆったりとした時間を過ごしました。昨日の新年会と明日の新年会に備えて、中日の今日は外出して訪問したのは二箇所だけだったので、ゆっくりとした時間を楽しむことができました。

ふたつの対応の違いを比較して考える事例がありました。

一つ目の事例は、否定と肯定の違いによる感情の相違です。

ある人は相手の行為を全て否定から入ります。「これが良いね」と言うと「センスがない」。「温かいものが食べたい」言うと、「時間がないから食べている暇がない」と否定します。

もう一人の人は肯定から入ります。同じように、「これが良いね」に対しては、「これは素敵ですね。とても似合うと思いますよ」と答えます。「温かいものが食べたい」という問い掛けに対しては、「寒いから温かいものが美味しいですよね。時間が限られているけれど、少しの時間なら大丈夫ですよ」と答えます。

対応が違うと感じ方が違います。自分の思いや行為を否定されると、気分は良くありません。否定された行為ですから、一緒に楽しもうと思わなくなります。それに対して肯定されると、気分は良くなり一緒にそれを楽しもうと思います。前者の場合は、問い掛けたことが実現しないで終わりますし、後者の場合は買い物や食事を一緒に楽しむ時間が続きます。否定と肯定とでは、その後の時間の過ごし方が全然違う結果になるのです。

人は肯定されると気分が良くなりますから、その後の行動は肯定的なものになります。それに対して否定されると気分は良くありませんから、その後の行動は少し荒いものになります。自分の考えや行為を否定されることで感情を害しますから、その後の仕事や人との接し方にも影響が出ます。

気持ち良く仕事ができて、気持ち良く生活を過ごすためには、肯定で前向きに進める環境を求めたいものです。自分からは前向きな意見を伝えること。全ての意見に対しては肯定で受け止めること。このことを心掛けたいものです。

相手の意見が違うと思った場合でも、それを一旦は受け止めます。「そうですね。良いアイデアだと思います。それに加えてこの点を注意したら、もっと良くなりますよ」と続けます。まず肯定してから、相手に考えて欲しい意見を伝えるのです。気分が良いと意見交換は続くことになります。

否定すると違う結果になります。「それは違いますよ。そんなアイデアは市場に受け入れられません」と答えると、それで意見交換は終わるか口論になってしまいます。そこから先に二人の会話は進まなくなるのです。

今日は否定と肯定の事例に出会いました。対応が違うと、その後も結果も違ったものになることに気付きました。生活のリズムも仕事のリズムも肯定されると良くなりますから、気分良く生活も仕事もできるので結果は楽しいものに近づきます。

人の振りを見ていると、相手がして欲しいと思うことと、して欲しくないと思うことが良く分かります。人の振りを見ていると、客観的に自分を正すことができます。将棋を指していると局面が分からないことでも、第三者として見ていると次の差し手が見つけられることがあると聞きます。自分がそこに入ってしまうと主観的な見方になり客観的に見ることができないことの事例を示しています。

私達は自分が関わっている仕事に対して自信も誇りもありますから、客観的に見ることができない場合があります。時には仕事全体を鳥瞰して、また誰かの意見を聞いて修正していきたいものです。そして言うまでもないことですが、意見を聞く相手は肯定してくれる人を選択すべきです。

もう言うまでもありませんが、自分の意見や行為を肯定されると、その後も気分良く仕事に着手できるからです。

お正月二日目は否定と肯定の違いについての事例を見て、こんなことを考える時間がありました。