活動報告・レポート
2013年12月31日(火)
ビジネス談義
ビジネス談義

東京在住の女性起業家の方と懇談しました。新エネルギーによるビジネスを考えていることから相談の依頼があったからです。東京の有名大学で教壇に立ち、起業家育成のための講義も行っている人ですが、今回、ビジネスのテーマを新エネルギーにすることを決めたことから、今日帰路につくまでの午前中の約一時間、新エネルギーのビジネスプランについて話し合いました。

何を新エネルギーの素材にしているかというと、それは常識的に想像し得ないものでした。具体的には記すことはできませんが、従来は捨てているもので無尽蔵に存在していて、人に害を与えないエネルギーを採取することで電力を生み出そうとするものです。採取をハーベスティングと呼びますが、エナジーハーベストを行うことで発電しようとする取り組みです。天候や風の影響はなく、制限された環境下でも発電できる考え方を示してくれました。運用実験では外気温が高い時に発電することが立証されている段階ですが、これから季節や寒暖の差によっての発電について検証していくことになっています。

この発電方式をビジネスの素材として扱えるかどうか話し合ったものです。発想があれば日本にはそれを実現するための技術は存在していると話してくれました。発想を具体化させる技術を誰かが発明している国が日本です。

シリコンバレーノウハウを活用した起業を指導している彼女は、「日本の技術は世界一ですよ。日本は技術大国ですから」と話してくれたように、発想を実現させるために必要な技術は存在しているのです。

問題の所在は、発想が乏しいこと、存在している技術を見つけられないこと、見つけても特許の使用方法に問題があること、そして出口を見つけていないことにあります。

日本のビジネスで壁となっているのは、出口を見つけていないままビジネス化していることです。どこにこのビジネスを発信するのか、誰に買ってもらうのかを決めてからビジネス化する必要があります。それを見つけないで、良い技術だから売れるだとか、この技術を求めているからという考えでビジネスは成功しません。良いものや高い技術だけでは商品化できませんし、商品化しても売れないのです。

良いものではなく、価値のあるものではなく、徹底したマーケティングがビジネス成功の鍵を握っています。最初にブランドイメージをつけてしまうと、その後の展開は容易になります。例えば三越で取り扱いがある。日本航空の機内で取り扱われているなど、一流のイメージがあればその商品は売れるのです。トップモデルは三越や日本航空で販売していると、その次のグレードモデル、低廉版モデルもブランドイメージがあることで同じように売れるのです。トップ商品のイメージを形成することが売れるために必要なことだそうです。

新しい挑戦となる新エネルギーにおいても予想していない素材による計画を話してくれたのは、太陽光や風力であれば自分が参入しなくても、もう市場は成熟に向かっているから意味がないからです。まず出口を決めてビジネスモデルを当てはめていくスタイルのこれからに期待しています。

大晦日の日にまで仕事をしていることに関して、話し合いを終えた後に「こんな日まで」と笑い合いました。

訪問活動

和歌山市内の皆さんのところを訪問してお礼を伝えてきました。時間の制約があり、全ての皆さんに直接お礼を言うことはできませんでしたが、今年ご縁をいただいた皆さんに心から感謝しています。新しい年もよろしくお願いいたします。

Kさんはご夫婦で温かく迎えてくれました。

Nさんは今日もお店を開けています。従業員の皆さんも笑顔で働いていましたが、挨拶をすると笑顔で対応してくれました。気持ちの良い店内です。

Tさんのお店でも、従業員さんが「お久し振りです」と笑顔で話してくれました。温かい言葉から「おもてなし」の気持ちが伝わってきます。

大晦日でお仕事の人もいることでまちは動いていますし、社会は生きているのです。皆さんに感謝、出会いを創ってくれた平成25年に感謝して今年の活動報告の筆を置きます。