午前中は先輩のIさんのお見舞いに訪れました。白血病と闘っている最中ですが、年末と年始は自宅に帰れることになっています。昨日、一時退院したので本日、自宅にお見舞いのため訪問しました。訪問した際、「よく来てくれました」と大歓迎してくれました。治療は四週間を一単位として、四サイクルの治療になっています。年末と年始は自宅でいられるものの1月6日には再び入院することになっていて、順調に治療が進んだとして最終の退院見込みは3月10日前後の予定です。
それにしても精神力と闘いに挑む力の逞しさを感じています。最初の入院の時に「必ず帰ってくる」と宣言して治療に入っているのですが、予想以上の回復をみせています。これは精神力と必ず帰ってくるという強い意思の力です。戦うことを諦めたら、白血病は襲い掛かってくると思います。今日、話を交わして分かったことは、それを阻止しているのは精神力だということです。
回復基調にあることはとても嬉しいことですが、決して油断しないで欲しいものです。そのため今日、面談する際にはマスクを着用し、手を消毒してからIさんの自宅に入りました。本当に嬉しそうな表情で迎えてくれました。
そして数々の言葉を聞かせていただきました。どの言葉も感動するものです。
「今まで多くの人にありかどうと言っていたけれど、心から言っていたのではないと思っています。今なら感謝の気持ちを込めてお世話になった皆さんに「ありがとう」と言えると思います」。
「白血病になって分かったことがあります。今までどれだけ多くの人にお世話になっていたかと言うことです。お世話になっているから今の自分があるということに気付きました。病気が治ったら、何としても皆さんに今回のお返しをしたいと思っています」。
「お金や地位は何も必要ないと思っています。人生に必要なことは健康です。健康があれば何も必要ないと言い切れます。健康を大切にして下さい」。
「時には負けそうな気持ちになったこともありますが、ここまで頑張れたのは皆さんのお陰です。病室に励ましに来てくれたこと、自宅まで来て話を聞いてくれていること、そして皆さんが支えてくれていることが分かっていることが、どれだけ励ましになっているのかと思います。皆さんがいなければ、こうしてここに存在していないと思います。友人が今の自分を支えてくれています」。
本当に心から伝えてくれた意見です。人は友人に支えられて生きています。そして健康ほど大切なものは他にはありません。普段は気付かないことですが、病気になると当たり前のことが幸せであることに気付きます。そして私達はそんな病気と闘っている皆さんから人生を学ぶことができるのです。
自分の周囲で大切なものは何か、それを探して見ることです。探し当てることが出来たら、この先も幸せな人生が待っています。
Iさん、元気になって病気に打ち勝った報告会をしたいと思っています。3月に開催することで準備を進めています。
年末の慌ただしい時を過ごしていますが、そんな時こそ自分を見つめることが必要だと思い、座禅に行ってきました。約30分の座禅体験ですが、体験後は清々しい気持ちになりました。座禅は足が痛いとか辛いとかではなくて、無に近い心境になれます。座禅の形を作り、何も思わない時間を過ごします。しかし形が整った時に、途中で雑念が発生します。
「このあとの予定は」、「あと何分で終わるのかな」など、心がこの場所から飛んでいってしまいます。身体と心は今ここにあるものですが、心はここから旅立つことがあります。
身体と心が存在している状態が座禅で目指す境地だと思いますが、どうしても心が旅をしてしまうのです。しかし引き戻そうとすると思うと心はここに戻ってきます。
でも再び心はここから旅立つのです。そして引き戻すことを繰り返して、予定の30分が経過しました。こうした心の戦いを繰り返していますが、それが心地良いのです。冷たい空気の中で座禅を体験することは、実は効率的なことではありません。そんな非効率な体験が時には必要だと思うのです。
座禅とは自分と向き合うことです。今ここに存在している自分が自分であることを意識できたら、自分か届かないことに心を痛めることはありません。心が傷つくのは、自分で勝手な解釈をするからです。事象は事象に過ぎませんから、自分で事象の解釈しないようにすれば良いのです。あるがままを受け入れことが、座禅で習得すべき境地だと思います。
それにしても雑賀崎の波の音、火鉢でお湯が沸騰する音、風の音は、旅立とうとする自分の気持ちをここにいさせてくれるものです。自分の周囲にあるものの存在に気付いた時、自分が支配できるのはここだけだと思うと、心はここでいることを選択してくれます。
今年最後の新エネルギーに関する仕事の打ち合わせを行いました。平成25年の計画に対する実際の進捗状況と平成26年の目標について確認しました。現場に動きがある計画は進んでいますが、動きがない現場は、その計画が中断する恐れがあると言うことです。動いていると少しずつでも計画は進みますが、具体的な理由がなく動きがない計画は将来的にも進まないと予想できます。
計画も人も動くことで仕事は進展して行きます。動きがないところは人の心の澱みがあるだけです。
今年最後の懇親会に参加しました。平成25年を締め括るような楽しい懇親会になりました。新格闘技のチャンピオンとも出会いましたし、現場や仕事に動きを持っている皆さんとの懇談は楽しい時間となりました。動きがある。動きが感じられることは、社会を動かす力になるので素晴らしいことです。