楽しい議論を交わすことができました。Kさんは勉強熱心だと聞いていたので、ニカ月ほど前にKさんが研修会の講師をする機会があり、それを聞かせてもらったことがあります。噂通りの熱心さで実のある講義をしていました。そのKさんが訪ねてくれたので、話しをする時間がありました。とてもよい議論となり、心に満足感がありました。
ひとつの話題は自分の限界は自分が作っているというテーマです。どんな課題であって、自分でやり遂げると思っていたら、それは実現させることができます。でもできないことが多いのは事実で、その理由は自分でやらない理由を探しているからです。やりとげることは覚悟と行動が必要なので、続けることはとても苦しいことなのです。途中で投げ出すのは、自分で自分に対する尤もな理由をつけているからです。
それは「今はまだその時期ではない」、「他にやることが見つかった」、「あの人が邪魔をするのでやれない」など、自分以外のところでやらない理由を見つけるのです。そして「自分はやりたいと思っているが、そんな理由でできる状況ではない」と言い聞かせるのです。その自分の心の中の言葉を聞いた自分は、「それなら仕方がない」と納得して、それを諦めているのです。
やらない理由は言い訳と呼ばれるものです。言い訳をする自分が時に顔を出して、やろうと決めた自分がそれをやらないことを正当化してくれます。「やらなくても仕方ない」、「やればやれるのだけど、今はやめておこう」という、内なる心で自分を納得させてしまうのです。
やろうと決めた自分は自分なのですが、やらないと決めた自分も自分なのです。人にはふたつの心が宿っています。やり始める当初は、やりとげるという覚悟を持った自分。数日経過した途中からは、やらない理由を探している自分です。
言い訳はもう一人の自分が話す言葉で、顔を出さなくてよいのに本当によく顔を出してくれます。しかも自分の言葉ですから、自分を納得させてしまうのです。
でも、やろうと思えばできる環境にいる自分がどれだけ恵まれているのか。そのことを実感するために二人で講演会に行くことを決めました。
平成26年2月に東京都教育委員の乙武洋匡さんが和歌山市まで講演に来てくれることになっています。Kさんとこの講演会を聞きに行くことにしました。乙武さんの生き様を聞いて、言い訳している自分を反省しようという主旨からです。逆境に負けないで社会で活躍する自分を自分の力を切り開いている乙武さんから学びたいと思います。
もうひとつが給料増額についての議論です。アベノミクスで給料を上げることを政府が企業や経済団体に要請し、実施しようとする企業が出てきています。デフレ脱却からインフレ傾向に向かわせるためには金融緩和と共に市場に出ている資金を基に消費拡大を図ることが必要です。消費拡大のためには賃金アップが前提条件となります。賃金が上がらないのに、そして上がる見込みがないのに支出を増やす人はいません。国がインフレ2パーセントを目指すのであれば、賃金も2パーセント上昇させるべきです。インフレに対応していくためには所得も上げる必要があります。所得がそのままで、春闘においても上がる見込みがないとすれば、絶対に消費拡大にはつながりません。
平成26年春の賃金目標は、インフレ対応分として2パーセント、企業業績に応じて出せる企業は1パーセント、もし賃金水準が低い企業であれば、格差是正分として1パーセントの賃上げを求めたいところです。企業業績が改善していなくても、賃金水準が高い企業であれば、インフレ対応分の2パーセントは賃上げすべきとなります。インフレと消費税増税で実質所得が減少することになれば消費は減少します。
企業には、平成26年春以降の消費税増税とインフレ目標達成に向けた対応を検討して欲しいところです。
秋に開店したカフェを訪問しました。オーナーもお客さんも大歓迎してくれて、心地良い空間になりました。笑顔と感謝、そして言葉のシャワーがあれば、楽しくて嬉しい空間になります。自分にとって居心地の良い空間があることに感謝しています。
そこに日頃から可愛がってもらっている市内の某自治会長が来てくれました。嬉しいことに「片桐さんが来ているから」という連絡に対応してお店まで来てくれたのです。しかも「このお店を貸し切って新年会をやろう」とお誘いをいただきました。早速日程を決めて次の機会が訪れることになりました。嬉しさと感謝との時間となりました。
音楽活動を通じてまち興しを実行している方と懇談しました。その中で「和歌山市が低迷しているのは、リーダーが音楽に理解をしてくれていないことも一因かも」という疑問を投げ掛けてくれました。若い人達が音楽を通じて和歌山市を元気にしようとしていることに対して、関心も示してくれないし、聴きにきてくれないようです。
自分が得意で関心のある分野にだけ関心を示すのではなくて、若い人の音楽活動を支援して欲しいという思いを受け取りました。
和歌山県民社協会の定期総会が開催されました。役員と代議員が集まっての総会では活動結果と活動方針案、そして決算と予算案、役員案が可決されました。そして今後の県政や市政への関り方についての議論も交わされました。
総会に引き続いて懇談会へと設定を変えて議論を行いました。皆さんの思いが実現していく過程の中で、私達が役割を果せることを目指しています。