活動報告・レポート
2013年12月21日(土)
まちを変える

朝から車を取るためにウォーキングをしてきました。昨夜、代行がなかったため車を駐車場に置いてきたためです。昨夜は面倒臭いことになったと思いましたが、今朝、早起きして健康的な午前になったので、結果的には良かったと思っています。

そして歩いている途中、打ち合わせのため教育関係者の事務所を訪れました。和歌山市の現状について提言がありました。それは「低迷していることへの不満を述べている人がいますが、不満を言うだけで自ら行動している人は殆どいない。誰かに頼ろうとしているだけで、でも、その人が登場してくれても応援しない場合が多い」ということです。この方は自ら行動している人ですから、先頭に立った時の孤立感や人は口で言っても行動してくれないものであることを痛感しています。

ですから「行動は慎重に」というアドバイスです。行動は大胆にと言いますが、それは事前調査や実力を蓄えている人が、機会が到来した時に一気に攻めるということであり、市場調査などの準備をしないで、そして社会からの期待や信頼がないのに行動を起こすことを求めていることではありません。

実力のない人が行動を呼び掛けても誰もついて来ないことは明白で、まずは長い長い実力を蓄える時間が必要なのです。数年で一気に駆け上れる人はいませんし、努力の継続することを怠っている人が登場できるほど社会は甘くありません。

実力がないことを省みないで、「あの人は自分の・力はないのに・」だとか、「何か裏がある」とか批判をしていても、何も改善されることはありません。不満を言う時間を、実力を身につける時間に変化させる方が、好ましい時間であることは言うまでもありません。

和歌山市の場合、批判することと無行動が多いということです。地域は地方自治体や市長が創っているものではありません。ここに住んでいる人が創り出しているものです。ですから人を称える、明るく行動を起こす人が増えなければ活性化は起こりません。

かつて新聞で読んだ記事を思い出しました。当時、ラグビーの大学のスター選手が大勢神戸製鋼に入社しました。早稲田や明治、法政大学からキャプテンをはじめとする大学を代表する選手が加わったのです。このメンバーが入部したら、これから10年間は日本一になり続けると思いました。

そんな浮いた空気が神戸製鋼ラグビー部に伝わったのでしょう。当時、神戸製鋼を支えていた名選手が言いました。「神戸製鋼が強いのではない。強い選手がいるからチームは強いんだ。神戸製鋼に入っただけで強くなれると思っているのは間違いだ」と活を入れました。大学のスター選手は神戸製鋼というチームが強い。だからここに所属していると自分たちは常に優勝できると思っていたのです。

これは誤りで、実力のある選手が揃っていたのでチームは強かったのです。新人はここにいると日本一になれると甘く考えていたのです。

その後の歴史を見ると、その指摘が当たっていたことを示しています。その年、神戸製鋼は日本選手権七連覇を果しましたが、これから再び黄金時代を迎えると思っていたのに、次の年は優勝することはできませんでした。そして連覇することはなくなりました。スター選手は決して怠けていたとは思いませんし、意識も変えたと思います。それでも結果を見ると最初の油断が強いチームを狂わしたような歴史になっています。

どんな優秀な市長が登場しても、どれだけ行政機関が仕事をしても、私達が和歌山市を支えているというように意識を変え、できることは自分達でやるという行動を取らなければ、まちは変わらないのです。

早起きは三文の得といいますが、今朝はそんな話し合いができました。その後、数箇所立ち寄りさせていただき、幸せな一日の始まりとなり、そんな一日になりました。