活動報告・レポート
2013年12月16日(月)
委員会
委員会

常任委員会である福祉環境委員会が開催されました。委員会に付託された議案は全て全員一致で可決されました。私からの質問は次の通りです。

Q.地中熱利用に関して一般質問をしましたが、投資してから回収するまで30年くらいかかることもあるという答弁でした。しかし環境省が地球温暖化対策として、この補助制度をつくろうとしていますから投資額回収に30年もかかるような事業になると一般的に考え難いものです。場所や設備、規模などに応じて回収年数は違うもので、その後調査をしましたが、10年前後とかの回収年数でやっているところがありました。環境行政の立場から地中熱利用についてどう考えていますか。

A.地中熱利用について化石燃料ではなく、地上と地中の熱の温度差を利用することで二酸化炭素の排出抑制に効果があると一般的には考えられます。国でも二酸化炭素排出削減のために注目している技術であるので、環境部局としても関心を持って見ていきたい。
採算性の問題ですが、環境省から「地中熱利用にあたってのガイドライン」というものが出されており、その中で紹介されている、いくつかの事例では、15年や20年で回収できる事例も紹介されています。
ただ、ここで紹介されている事例は北海道とか東北の事例であって、気候の違いであるとか、設置する時に大きな建物を建てるため元々地中深くまで掘る予定であったのか、そのためだけのために掘るのかで、さらには岩盤の固さなどでも採算性は違ってくると思うので、一概には言えませんが、寒いところと比べると相対的に不利であると思います。
ただ今後、技術革新なども進んでくるであろうと、国の方でも注目している技術であるので、環境部局としても注目していきたい。

Q.答弁していただいたように、元々設備がある程度整ったところであれば、回収までの期間は短くなると思うし、何よりも地中熱はヒートポンプを利用する技術なので、COPは約3であり、電気の使用量も一般的には3分の1程度になるものです。省エネルギーにも有利になるので、その観点から要望があがってきたら取り組みを支援して欲しいことを要望しておきます。

Q.県立医大との意見交換の中で、和歌山県のがん死亡率の高い原因は分からないということでした。考えられる要因は3つあって、たばこの喫煙、健康診断の受診率が低いこと、生活習慣が良くない、この3点だと聞きました。がん条例を含めて、これから県民の皆さんの意識を高めていくことになりますが、その中で定期健康診断の受診率を高める方法であるとか、がんの早期発見につながるような定期健康診断の内容の検討。それはレントゲンではなくてCTの受診など、何か講じられる対策があれば聞かせて欲しい。

A.かん死亡率の減少については和歌山県の大きな課題であり、がん条例、またがん対策推進計画の中でも、全体目標として死亡率の減少に取り組んでいるところである。がんの死亡率を減少させるためには、例えば、たばこなどのがんの原因を予防し、がん検診の受診率を高めて、がんの早期発見、早期治療につなげることが大事である。
和歌山県では、本年度新規施策として、国が送っているクーポンの節目年齢を除いた全てのがん検診対象者に個別勧奨を行う市町村への事業を開始しており、この事業によりがん検診受診率50パーセントを目指して受診促進に取り組んでいるところである。
また来年度の新規施策として、健康推進員制度の創設を考えており、その中で近所の方がお誘い合わせていただいて、一緒に受診していただけるような、そういう住民の方と行政のパイプになるような制度を創設して受診勧奨を進めていきたいと考えている。

Q.原因が分からないし、何で受けないかと言うと、意識が低いという意外に考えられないように思えます。是非、推進体制を整えて欲しいと思います。
もうひとつ。県立医科大学の地域医療支援センターに付いて、果す役割だとか期待することについて示して欲しい。

A.県内各地で勤務する医師が意欲を持って働くためには、地域の病院でもキャリア形成できるシステムを構築することが重要であり、地域医療支援センターには関係機関との連携体制やプログラム作成など、キャリア形成のための仕組みづくりなどに努力してもらっていて、引き続き努力していただきたいと考えている。

以上の項目についての質問と意見を述べました。委員会の活動を通じて環境政策と福祉政策について議論を深めています。

そして福祉に関する問題を委員で話し合いました。災害発生時に車椅子で避難する必要がある災害要支援者の避難方法について協議しました。長野県の会社の発明ですが、車椅子を押すのではなくて、引くことで早く安全に走れるようにする技術が開発されています。ジンリキという会社が開発した技術です。これは車椅子を押すのではなくて人力車のように引くことで、安全に、早く、そして階段や坂道でも用意に登れるようにしているものです。

津波が発生した場合、災害要支援者はどうしても逃げ遅れることが予想できます。自治会などで災害要支援者を把握しているところですが、いざという時、一緒に逃げる行為に移すことは簡単ではありません。車椅子の場合、大人四人で一人を助けられるような感じです。そして避難場所への移動時間を要することから、津波到達時間によっては逃げ切れない恐れがあります。

そこで開発されたのが車椅子を安全に早く走らすことができるジンリキです。既存の車椅子に取っ手のような器具を取り付けることによって、引っ張る感覚で一緒に逃げることができます。驚くことに急な坂道や階段でも、大人二人、引っ張る人が一人、後ろから押す人が一人いるだけで、安全に早く移動することができるのです。車椅子の方が逃げるための画期的な技術です。

どこの地域においても災害要支援者がいます。逃げ遅れないためにも、ジンリキを保管しておくことが有効だと思いました。

そしてジンリキはお城、熊野古道などの観光やユニバーサルデザインになっていない鉄道の駅の乗り降りなどでも有効です。東南海・南海地震や観光、そして紀の国わかやま国体や紀の国わかやま大会の開催が迫っているこの時期、ジンリキを設置することで誰にでも優しい和歌山県を訴えることができます。

福祉環境委員として他の委員と共にジンリキの設置を求めたいと考えています。

座禅
座禅

和歌の浦で座禅体験をしました。正確には田ノ浦という風光明媚な場所で座禅を組みました。約30分の体験でしたが、日常や仕事を忘れられる時間となりました。座禅の目的は今に集中することにあります。この後の仕事や、この後の約束などを忘れ、今この時だけに集中することを体験します。座禅を組むことで、自分は今この時だけに存在していられることを意識します。人は今の時間以外に存在することはできないのです。

ですから座禅とは集中力を高めること、そして意識を今だけに持ってくることが大事なことになります。

大抵の場合、人は忙しいので、スケジュールを頭の中に描いています。今の時間と同じくらい、次の仕事や約束を大事に考えています。今、ここにいても、心の中ではもう次の場所に移動しているのです。つまり身体はここにいても、心はここに存在していないのです。それだと今を生きていないことになります。何故なら、人は今この時にだけ生きているのですから。今を生きることをしなければ、生きている実感も、充実感も、そして達成感もありません。

座禅を通じて今だけに生きていることが分かります。この時、この場所でいる自分だけが生きている自分なのです。そのことを自分で分かるために、座禅を組み呼吸にだけ集中するのです。呼吸をしている自分、生きている自分を確認することができます。深く呼吸をしている自分だけが、今を生きている自分であることに気付かされます。

座禅体験を通して生きることの意味を教えてくれた上、実践を通じて貴重な体験をさせてもらった先生に感謝しています。

その他

夕方からは懇親会に参加しました。また新しくライオンズクラブ会員になってくれる意思のある人と会い、入会してくれることになりました。今日の出来事に関わってくれた皆さんに感謝しています。