新太田自治会による自主防災避難訓練に参加しました。避難場所は太田小学校体育館で、午前9時に体育館に避難する想定に基づいて訓練を行いました。少し早い時間に会場に到着し、小学校の外にいました。そうしたところ自治会の班が集まって避難行動を行っていました。リーダーが胸と背中に黄色のゼッケンをつけているので、自治会会員は誰に従えば良いのか分かります。
そして今回の自主防災避難訓練に意味を感じています。12月15日に開催する設定が凄いと思うからです。今年の冬は冷え込みが激しく、午前中に避難行動を起こすことは思い切りがいることです。9時に集合ですから8時頃から自宅で準備を行うことになります。体育館の冷え込みを想定しての寒さ対策を各自が考える機会を与えていることになります。
そして大震災の発生は、何故か寒い時期に多いため、この寒さの中で行動を起こすことは実践的な訓練になります。
金曜日に開催された東南海・南海地震等対策特別委員会において、私からより実践的な訓練にするためには災害発生場所を考える必要があることを指摘しました。それに合わせて場所と季節、時間帯も考慮することも大切であることが確認されました。
今日の訓練は、その特別委員会での指摘に合致したもので、早速、季節は冬、冷え込みの厳しい時間帯を想定して実施されています。今年の防災避難訓練は、夏の時期、または津波防災の日前後に実施したところが多かったように思います。それはとても意味のあることですが、冬の時期の避難訓練に参加するのは初めての経験です。
冬の時期の小学校の体育館冷え込みを体験できました。つま先、手の指から冷え込んできて、身体が冷えてきます。長時間、座っていられないことや普段以上に厚着をしておく必要性を感じます。
またカイロや寒さ対策としてのゴミ袋を持参すると、より寒い対策になることも分かります。また冷たい水も必要ですが、暖かいものがあると身体も心もホッとすること、疲れが回復することが実感できます。運動場で地元の皆さんが作ってくれたお味噌汁は身体も心も温めてくれました。冬の季節に避難所生活をする場合、暖かい食べ物や飲み物がどれだけ必要なのか分かるものでした。
冷え込みが厳しい中での避難訓練に参加して見えたことは、以上のようなことです。
そして来賓挨拶の中で隣の自治会の小西会長からの挨拶が印象に残りました。挨拶の主旨は要約すると次のようになります。
自主防災訓練を実施し参加してくれる人がたくさんいることが成功であり、これからも続ける動機になります。防災に必要な自助と共助の考え方を実践していくことになりますが、共助の考え方を大切にして欲しいことを伝えてくれました。
それは日頃から挨拶を交わす関係でいること。防災訓練に参加することでこれまで話をしなかった人と話を交わせること。そんな顔見知りで話し合える関係が地域の力になるのです。挨拶を交わせることから人付き合いが始まります。日頃から挨拶もしないのに、突然、信頼関係ができて付き合いが始まることはありません。
ですから自治会会員同士が挨拶をする関係でいることが自治会として必要なことであり、避難行動を起こす際の共助に必要な条件となります。今日の避難訓練においては避難行動をすること、避難所である体育館で時間を過ごす体験をすること、知識を身に付けることと共に、会員同士が顔見知りになり挨拶をする関係を作ることが大切になります。
そんな観点で避難訓練に参加したいものです。
寒さと冷え込みが厳しい中での避難訓練に参加して、体験して初めて学べることがありました。確かに時期や時間帯を変えた避難訓練は効果的です。