活動報告・レポート
2013年12月12日(木)
一般質問三日目
一般質問三日目

一般質問三日目となりました。今日も四人が登壇して県政の課題について議論を交わしました。議員によって取り上げる課題は違いますし、質問する論点も、質問構成も違いますから議場で聞いていると勉強になります。

さて地場産業について担当職員さんと議論を行いました。

和歌山県の産業は中小企業、そして地場産業が大半です。そのため地場産業の振興が県政の大きな課題となっています。ある産業では20年前は500億円の売り上げ規模がありましたが、現在は50億円になっています。つまり20年間で10分の1の規模に下がっています。この背景は安い外国製品に押されていること、当時の設備が最新のものであったけれど、その後、設備更新がされていないことから、競争力が低下していったことなどが考えられます。

経営者が若手に交代し奮闘していますが、最近の課題としてエネルギーコストの増大に対応し切れていないことがあります。エネルギーコストは競争力の根本に関るものですが、節電や省エネルギーには当然、これまでも取り組んでいます。これ以上の省エネルギーは、設備更新などをしなければ出来ないものであり、只でさえ、売り上げが低下し、今後売り上げの伸びる要素が少ない中で、省エネルギー設備に投資する余裕はありません。

市場を増やしながら設備更新をしてく、そして新製品を開発するという難しい課題があり、企業も行政も対応していることころです。和歌山県の経済の一端は地場産業が支えていますから、県として支援を行いたいところです。そんな話し合いを行いました。

また自然エネルギーに関しての取り組みを県は支援していますが、一昨年の紀伊半島大水害の時に、小水力が打撃を受けたことを聞きました。自然災害の想定を甘く見ていたということですが、あの災害は予想できない規模のものでした。和歌山県においては、小水力もエネルギー創出に必要な方法ですから、引き続いて導入を推進することが求められています。

本日の一般質問を終え、明日は最終日となります。来週は委員会が開催されることになり、議会もいよいよ年末に向かってカウントダウンが始まります。

飲食の皆さんとの会合

飲食関係の皆さんと会合を持ちました。年末の飲食業会はお客さんがたくさん来てくれるので活況を呈しているようです。お客さんが来てくれることでお店は活気づきますし、店内での店主とお客さんとの交流もあり、楽しい雰囲気が作り出されていました。

経営の課題は、一人当たりの単価が下がっていることだそうです。かつては5千円以上の宴会がありましたが、最近の主流は飲み代を入れて5千円以下になっています。人件費や諸経費は同じですから、単価が下がると収益が低下することになります。小さな飲食店では経営者と調理する人が同じでお客さんと直接向き合う関係です。そのため食材の品質を落としたり、代替品にすることはできないと言います。「お客さんがここにいるのに、単価が下がって言って品質を落とすことはできません。これまでの信頼関係がありますから」という話をしてくれました。

顔の見える関係は信頼関係とイコールです。食品偽装や産地偽装、虚偽表示の問題が全国ニュースで報道されていますが、顔の見える関係のお店にとって同じ飲食業界であっても遠い世界の出来事で無縁です。

このように地元の飲食店はお客さんを大切に、信頼を大切にしていますから、食材を大切に扱い、そしてお客産の喜ぶ顔が見られることを目指して経営しています。経営とお客さんの満足度を達成しようとしています。客単価が下がっていること、仕入れコストが上がっていることなどの条件の中、経営努力されていることに敬意を表します。