活動報告・レポート
2013年12月1日(日)
研修会

和歌山県飲食業関係の皆さんと研修会に出掛けました。年末を控え忙しくなる時期ですが熱心に研修機会に参加してくれました。道中、そして懇親会の席で飲食に関する取り組みを初めとする意見交換を行いました。

今回は役員の皆さんを中心とした研修会でした。役員の皆さんは本業と共に業界全体の健全な発展のために尽力されています。本業と業界団体の両方の仕事を行っているので労力も掛かります。それでも飲食業界の今後のために活動も研修も行っています。

和歌山県では国体、観光振興などの平成26年度から大きなイベントが毎年のように控えています。県外からお客さんが来てくれることで飲食業界が活気付くことになります。そのための体制作りなども検討してくれているようです。ここで問題があります。大きなイベントになると必要な食数も多くなりますから、一つのお店で対応できない場合があります。お店を経営している県内事業者の規模はそれほど大きくありませんから、一度に200食や300食も発注があると、それに対応したくてもできないのです。その規模の仕事が定例的にあれば人員を整え対応するのですが、一過性のものであればそれに対応することはできません。そのため地方にお店を構える小規模の店舗では、県レベルの大きな発注に対応できないのです。

そこで飲食組合を通じて受けること、飲食組合として店舗間の連携を図ることが必要となります。状況に応じて対応していくことになると思いますが、県内飲食業の健全の発展のために、大きなイベントなどの機会に対応していくことが課題です。

大きなイベントに際して発注先を県外の大手飲食業界に頼るようでは安易だと思います。行政機関の地元飲食業界との連携を求めたいと思いますし、飲食業界の体制作りを進めたいと感じています。

また世話役活動のご苦労についても感じることがありました。どの世界でも同じことですが、役員の苦労を中々分かってもらえないということです。役員さんが業界活性化のための企画を立てても協力してくれないことや、反対するけれど代案はないというケースもあるようです。役員経験者であれば協力的姿勢を示してくれるのですが、未経験の人は中々協力してくれないことがあるようです。

また役員の皆さんは仕事の合間の時間に会員さんを訪問することがあるのですが、同じ仲間なのに「今は忙しい」、「後にしてくれ」、などの応対。年会費を徴収に行く時も冷たい対応をされることもあるそうです。心ある会員さんは業界団体の活動や行政との連携などの取り組みを知っているので「ご苦労さん」と言葉と共に会費を支払ってくれるようですが、数千円の会費をいただくのに何回も訪問することも稀ではないようです。

どんな組織や会議体でも仲間である会員の皆さんの協力は不可欠で、協力してくれるほど団体の発言力は強くなります。そのことを説明しても「直接的に何もしてくれない」などの意見があり組織運営上の課題となっています。

どこでも同じような問題がありますから、組織運営や協力体制についての意見交換などを行いました。どんな場合でも日常からの人とのお付合いはとても大事なことであり、重要な仕事でもあります。

一泊の研修会を通じて、和歌山県内の飲食業会は元気に活動をしていることを再認識できました。年末に向かって慌しくなりますが、皆さんの元気がまちの元気につながります。笑顔で食事をして語り合う。これが地域や職場の活性化に直接的につながります。そんな交流の機会を飲食業経営の皆さんが提供してくれているのです。

今日の研修会を通じて課題を認識でき、地域の発展について皆さんと語り交流させてもらいました。