活動報告・レポート
2013年11月29日(金)
議会報告会
来訪

Y社長が挨拶に来てくれました。最近の状況の報告に来てくれたもので、事業は順調に推移していることを伝えてくれました。経済状況は依然として厳しいものの、少し改善傾向にあるということです。「事業が継続できているので元気に活動できています」と笑顔で話してくれました。そして「期待できるのは片桐さんだけですよ」と励みになるような話を聞かせてもらいました。

議会報告会

定例となっている片桐章浩を支援する会の議会報告会を開催しました。来月の報告会は一年間の感謝祭と題したパーティーを企画しているので、机上での報告会は年内最後となります。平成25年も1月から毎月1回議会報告会を続けてきました。県政の課題について説明を行い質問や意見をいただきました。その結果、理解が得られていると思いますし、楽しみに参加してくれる人も増えてきました。仕事や家庭の都合から参加してくれるメンバーは毎回変わりますが、いつも楽しみに報告させてもらっています。

本日は先月11月に視察した結果報告と、12月議会で取り上げる質問について報告を行いました。視察は宮城県と岩手県、そして東京大学大森名誉教授との懇談について、津波防災講演会について、そして和歌山県がんセンター構想について取り上げました。

東北の視察に関しては、県会議員が津波などの大災害に際して心掛けておくべきことを中心に説明しました。まずは現場の状況把握と避難している皆さんの話を聞くこと。そしてそれら現場の意見を、災害支援の意思決定機関に届けることが果すべき役割です。

明日、和歌山県では津波災害対応実践訓練が開催されます。東南海・南海地震等対策特別委員として、この訓練に参加することにしています。視察で学んだことを生かす意味からも訓練に参加することは意義があります。訓練の場ですが、より実践的な訓練になると聞いているので、実戦形式での対応方法などを確認しいと考えています。

また岩手県で犠牲者を出さなかった奇跡の集落についての説明も行いました。犠牲者がなかった理由は、明治時代にこの地を襲った津波被害に対応するために集落全てが高台に移転していたからです。港湾の集落を離れ、高さ15メートル以上の場所に家屋を移転し、それ以降、何代に亘ってそこで生活しています。移転したのが明治ですからそれから100年以上になります。100年以上に亘って先祖の教訓を聞き入れ、元の位置に戻ることなく高台で生活しているのです。明治時代の津波の被害があった地域はあるようですが、高台に移転して、そのまま継続している地域は他にありません。被災体験した人から代が変わるとその教訓が風化してしまい、やがて元の場所に戻ってしまうケースがあります。この吉浜地域が奇跡の集落と言われている理由は、明治時代に高台に移転したことと、その教訓を忘れずに集落で伝え続けられていることから元の場所に戻る人がいないことです。

移転の決心と高台での生活を継続していることが奇跡の集落と呼ばれる所以です。和歌山県での津波被害が予想される地域では高台移転の構想や計画があります。公共機関が先行して高台移転している町もありますが、町全体を高台に移転するのは壮大な計画となります。期間と予算、そして根本的なまちづくり計画の見直しなど、一代で実行できるものではありません。町役場の職員さんと町長が、これ以降何代にも亘って計画を継続する意思と実行力を持ち続けることが求められるからです。

高台移転は町の主要機能を移転させることですから、生活拠点の確保や利便性との兼ね合い、そして既存の土地の価値などの影響があります。簡単に進む計画ではありませんが、吉浜地域の取り組みも参考になります。これまで和歌山県内の首長の視察もありますから、大きな課題に挑むためにも被災地の視察は必要だと考えています。

そして和歌山県がんセンター構想については実現を目指したいことを伝えました。和歌山県のがんによる死亡率は全国ワースト2位になっています。がんの原因は分かり難いのですが、一般的には喫煙と健康診断の受診率の低さ、不規則な生活習慣などが挙げられています。和歌山県において喫煙率は高く、健康診断の受診率は低く、規則正しい生活習慣になっていないことなどが、がん死亡率が高い原因として考えられています。

歓迎すべき結果ではないのでがん対策のための取り組みと、がんになった時の治療方法として重粒子線治療設備として和歌山県がんセンターの必要性を話しました。

県民の皆さんの意見が行政機関を動かせます。皆さんの声を聞かせて欲しいことを伝えました。

このように現地視察は課題を考える上で、これからの県政に意見を反映させるために必要な活動です。報告会で説明できる機会を作れていることを嬉しく思っています。

説明会後にふたつの質問がありました。

ひとつ。雑賀崎の企業団地内の公園に行った所、雑草が生い茂って汚い公園になっていました。自動散水機は設置されているのに公園に花はなく、雑草だけが生えているようです。これでは誰も公園に来ませんし、汚い場所はより汚くなるのが公共ですがから、県の対応を求めたいという意見です。

ふたつ。和歌山市内の神前から岡崎に抜ける道路が先月開通なりました。地元としてとても嬉しいことなのですが、既存の道路と交差する箇所に取り付けられた信号のところで渋滞が発生するようになっています。既存の県道の道路幅が車一台分の広さで右折車線がないため、新しい道路に右折する車があると渋滞になってしまうのです。

新しい道路が供用開始されてから、以前よりも渋滞が多くなっています。早急に対応して欲しいという要望を受けました。

以上の二点について来週、対応したいと考えています。

その他
  • 省エネルギーや効率的なエネルギーの使用についての意見交換を行いました。
  • 資本主義に至るまでの歴史を学ぶ研修会に参加しました。学ぶ機会を持つことは大事なことだと意識しているので機会を見つけて学習しています。
  • 全国的レベルの優れた経営者の方と懇談しました。経営とは人を活かすことにあり、才能を閉じ込めるような人との接し方をしては駄目だと教えてもらいました。