活動報告・レポート
2013年11月5日(火)
講演会
講演会

児童虐待防止推進月間講演会「子どもの未来が輝くために、親は今・・・」を聞かせてもらいました。講師は古川カウンセリングルームの古川先生です。1時間30分の講演で子どもとの接し方、大人としての立場について学ぶことができました。子どもとの接し方は一人ひとり異なるのでとても難しいのです。大人であっても子育てを学んだ訳ではないので接し方は素人です。ですから同じように見える不登校や虐待についても、状況や環境、背景など全てが違います。一律に対応できるものではありません。そのためこの方法が適しているだとか、万能であるという方法はないのです。全て事例に応じて対応していくべきものなので、接し方も解決も難しいのです。

そのことから子供と接する時に、怒りが湧き出ることが多々あります。怒りとは自分の思い通りにならなかった時に起きる感情です。子どもが自分の思い通りの行動や考え方に即した態度をしないと、大人は怒りの言葉を発します。自分の思うように行かないとイライラして、怒りと口やかましくなります。怒りや口うるさい態度で子どもは言うことを聞きません。

他人から「あなたの態度はなっていない」だとか、「あなたは私の言うことを聞いていれば良いのです」と言われて、素直に従う人はいないのと同じです。子どもも怒りや口うるさい言葉に従うことはありません。

人は怒りの条件反射で感情系の態度になります。感情のまま言葉を発すると、冷静でその場で必要な肯定的な言葉は出てこないのです。そこで怒りの感情のスイッチが入ると思った時、間を置くことが大事になります。怒りの感情が出てきた時、心の中で1,2,3と数えるのです。この間が怒りを和らげてくれるのです。

怒りの感情が面に出そうになった時は、間を置くことで対処したいものです。

まだ他にも方法あります。クロスポジションという方法です。これは相手の立場に立って考えてみること。立場を入れ替えることで相手のことが理解できます。怒りに任せて叱られた時、自分はどう思うかと考えると冷静な言葉を選ぶことができます。

子どもとの接し方は難しいのですが、相手の立場に立つことや間を置くことで対応したいところです。

そして人には自己肯定感が必要です。自分が他人から必要とされていること、自分が社会から必要とされていると思える人は自己を肯定できる人です。自分を否定する人は、どうしても素直な感情になれないのです。自分が必要とされていると思うことが大人にとっても、子どもにとっても大事なことです。自分で自分の行いは良いことをしていると、自己を肯定できる人になりたいものです。

そして最後にもうひとつ大切なことを記します。評価できない会話を大切にすることです。議論で勝負付けをしないこと。善悪を決めないことなど、評価できない会話がコミュニケーションなのです。テレビを見ての親子や友人間の会話がそれに該当します。

日本シリーズを見て「楽天の初優勝には感動したね」だかと「マー君の気迫は凄かったね」などの会話が必要なのです。勉強を強要するよりも、たまには一緒にテレビを見て、日本シリーズで東北楽天が優勝目指して頑張っている姿を見ることもコミュニケーションですし、見ていて正義感を考えるようなドラマを見ることも大事なことなのです。

特に子どもに対しては「楽天、頑張っているね!」、「選手の気迫は素晴らしいね!」、「マー君の投球をどう思う?」など!や?が末尾につく言葉を大切にしたいのです。相手の意見を促す感嘆符を取り入れた会話の大切さも感じて欲しいところです。

古川先生の話には学びと気付きがありました。話の中で得たことを実践できるようにしたいと考えています。

その他
  • 食品の処分について意見交換を行いました。小売店では賞味期限の切れた食品を処分しています。ここで書くことは控えますが、毎日、相当数の食品が処分されていますから、もったいないことです。ただ期限を過ぎた食品を配ることはできません。もしも食中毒や健康被害が発生すれば、取り返しがつかないからです。改めて食について考える機会となりました。
  • 再生可能エネルギー事業者から、最近の取り組みについて意見を伺いました。この方は地球環境問題への対応、地域貢献のために事業化を進めようとする考え方に基づいた計画をしていることが分かりました。