活動報告・レポート
2013年10月21日(月)
おもてなし
研修会企画

和歌山県飲食業生活衛生同業組合の研修会の企画に関しての打ち合わせを行いました。機会を見つけて研修を実施しているところですが、年内に開催することにしました。理事長、事務局長を始めとする皆さんと企画を行いました。飲食業界も消費税増税やエネルギーコストの増加などが経営課題になっています。これらのコスト増分にどう対処するのかが大きな課題となっています。

店頭価格に転嫁してお客さんに負担してもらうことより前に考えるべき方策はないかを検討しているところです。消費税は価格に反映させるとしてもエネルギーコストを転嫁させない方法を考えたいところです。その観点からの研修会を行いたいと考えています。

和歌山県の飲食業界は、和歌山県の素材を活かした一級品のお店が並んでいます。優れた品質に対しての価格設定は誇るべきものがあり、県外から訪れた皆さんから和歌山の飲食は美味しいと聞くと嬉しくなります。これからの経営を考える一つの材料としての研修会になるようにお手伝いをさせてもらっています。

おもてなし

2020年の開催地が東京オリンピックに決定したときのプレゼンで「おもてなし」が世界に誇れる言葉になっています。和歌山県の観光政策は「おもてなし」であり、この言葉は和歌山県の観光の共通語として使用しています。和歌山県では観光面での「おもてなし宣言」による取り組みを進めていて、おもてなしハンドブックの発行や観光地への「おもてなし宣言ステッカー」の貼り付けなど、この精神でお客さんをお迎えています。

本日は自治会として「おもてなし宣言」をしている片男波を訪れました。この自治会の活動はとても有名で、先進的な防災対策、災害に備えた避難訓練、そして和歌山市で一番きれいなトイレを維持してのおもてなしは群を抜いていると思っています。

おもてなし

片男波の8の字公園には、公衆トイレとしては初めてウォシュレットを採用したトイレがあります。今日も拝見したのですが、本当にきれいに維持されていて一年365日欠かさずに管理と清掃をしていることが分かります。公衆トイレの洋式化とウォシュレット採用は和歌山県の施策ですが、公衆トイレでこれらの設備を採用するためには、維持管理体制と見守り体制を確立させることが大前提です。トイレを新しいものに変えたり改修しても維持管理する人がいなければ、瞬く間にきたないトイレに戻ってしまいます。

片男波自治会では会員の皆さんが持ち回りの当番制を取り、地域でトイレを見守り清掃と点検を行い、訪れた皆さんをお迎えしています。8の字公園の公衆トイレには、「おもてなし宣言のステッカー」と「わかやまおもてなし宣言登録証一番」の登録番号が掲示されています。和歌山県から平成25年9月6日に地域活動部門として初めての登録を受けています。自治会の皆さんは、この一番という番号に誇りを持っているのです。誰よりも、他の地域よりも先におもてなしの取り組みを行っていることが地域の誇りであり、これまでの活動の自信です。

とてもこの公衆トイレは清潔に保たれていることもありますが、和歌山県の公園の公衆トイレとしては初めてとなるバイオトイレが採用されています。これも安易に導入されたものではなく10年以上に及ぶ地域としてのトイレの清掃と管理が評価されて、最初に導入されたものです。

和歌山県の観光地でもある和歌の浦、片男波で皆さんをお迎えする公園の公衆トイレは、自治会の皆さんの清掃と維持活動によってきれいに保たれています。公衆トイレは文化度を測るバロメーターの役割を果しています。片男波の公衆トイレのきれいさは和歌山県で一番だと思いますが、それは地域のおもてなし文化が高い精神で維持されていることを示しています。

おもてなし

東京オリンピックのプレゼンよりも前におもてなし宣言をしている片男波自治会の取り組みは、和歌山県の施策の先進的役割を担ってくれています。きれいなトイレで皆さんをお迎えしたい。話をしていると、そんな地域の気持ちが伝わってきました。

和歌山県内の皆さん、そしてこれから観光で和歌山県を訪れてくれる皆さん、国の名勝指定地域である和歌の浦にお越しの際は、是非とも片男波の8の字公園を訪ねて下さい。そして公衆トイレを見て欲しいのです。そこには驚きと発見があると思います。

『笑顔で挨拶をします。』『積極的に声をかけて旅のお手伝いをします。』『8の字公園の公衆トイレを清掃し、きれいなトイレでおもてなしをします。』『積極的に写真撮影のお手伝いをします。』の4つの宣言文が公衆トイレに掲示されています。地域の力を示す取り組みだと思います。

防災対策

防災ラジオの必要性について話し合いました。昨日開催した津秦自治会総合防災訓練で評判を得たのが防災ラジオです。高齢者の方を中心に防災用品として備えたいという話があります。災害発生時の初期動作は早期に情報を得ることから始まります。防災ラジオは防災対策に必需品で、和歌山市内において緊急速報を放送してくれる機能を有している防災ラジオは高齢者の皆さんや一人暮らしの皆さんを守るための備えとして設置を考えたいものです。現在のところ和歌山市の防災対策として取り上げられていませんが、防災訓練に参加した皆さんから要望をいただいたので、必要性を訴えたいと考えています。