活動報告・レポート
2013年10月20日(日)
防災訓練
防災訓練
防災訓練

宮小学校体育館において津秦自治会総合防災訓練が実施されました。今朝から大雨でしたが、予定通り訓練を実施しました。午前8時30分に各自自宅を出発して、徒歩、または自転車で避難先である宮小学校に集まります。午前9時から防災訓練が始まりました。

雨天の中の訓練は臨場感があり、緊張と成果のあるものになりました。体育館では大地震と津波からの避難についての講演、災害救助犬による救助の話、AEDの取り扱い、そして防災ラジオの説明などが行われました。いずれも防災と災害発生時の備えとして必要な知識であり体験になるものです。

そして体育館は時間の経過と共に冷え始めました。これも避難時に役立つ体験をしたことになります。体育館に避難する際は、毛布やタオル、ジャケットなどを用意しておくことを学べたからです。防災用のバッグに、水や保存食と共にこれらのものを入れておくことも対策になるものです。

津秦自治会周辺の津波被害は少ないと想定されている地域ですが、津波の大きさや地震の震源地によって状況は変化します。万が一に備えた訓練をしておくことが大事なことです。一度でも非難場所への避難体験をしておくことで、非常時には身体が行動する鍵を持つことになります。

防災訓練

講演会でも話がありましたが、防災訓練に参加する人は意識が高く行動力もあるので、地震や津波から逃げ切れる可能性が高いと思います。体験することは最も適切な行動に移すことを可能にする最大の方法です。

防災訓練は企画、準備、実行することが大変です。津秦自治会の役員の皆さんが数ヶ月の準備期間を経て今日の訓練を実現させています。役員の皆さんが訓練の舞台を準備してくれていることに感謝しています。

皆さんのお世話をすることは、社会生活をするに際してとても大事なことであり、損得ではなく地域貢献活動をしてくれるリーダーがいる地域は、防災だけではなく安全や安心な地域を築くことができています。

防災訓練

雨天の中にも関わらず、約200人の会員の方が参加した防災訓練は、きっと非常時の行動につながるものだと思います。そして地域の安全と安心を守ってくれる役員さんがいる地域の素晴らしさを実感しています。地域活動や自主性のある組織には、やはり優れたリーダーの存在が必要です。

雨天の中、防災訓練を体験できたことは貴重な機会であり、備えとリーダーの役割などの教訓を得られました。

仏像展
仏像展

毎年、秋に開催されている仏像展に行ってきました。和歌山市内の会場には数多くの仏像が展示されていました。一つの仏像の制作には時間を要しますから、この展示会に向けた一年間の活動を想像すると、継続した取り組みが展示会という形になって表れていることを感じました。会員さんはこの展示会を目指した創作活動に取り組み、来場者に作品について説明することを目指しているようです。来場者を迎える時の笑顔と説明している時の活き活きとした表情がそれを物語っています。

今年のこの作品展は、例年よりも作品数が多いように感じました。会員の皆さんの創作意欲と活発な活動が浮かんできます。仏や観音像を彫っている時は無心になり、四角い木からそれらの形を取り出す時は仏に近い心でいると思います。無心、素直さ、そして信仰心がなければ彫ることはできないと思うからです。

総じて仏像の表情は優しくて穏やかです。作者の心が表れているようです。当然、観ている人の心も穏やかで優しいものになります。

フラメンコライブ
フラメンコライブ

夕方からはフラメンコディナーライブに参加しました。森久美子先生が主宰している森久美子フラメンコ舞踊団によるディナーライブの最後となるショーでした。森先生は後輩の指導と育成に力を注ぐため、先生のフラメンコ舞踊団の活動は暫く休養に入ります。その力を再び蓄えて、蘇えること期待していますが、区切りのフラメンコを鑑賞いたしました。今回のテーマは「そらへ」で、赤い鶴の伝説をベースにストーリーが展開されました。

勿論、舞台はオリジナルストーリーで舞踊は進められるもので、今晩だけ楽しめるたった一度の舞台です。演じられるのは一度だけなのはもったいないように思います。今日の舞台に向かって作成された脚本、演出と構成、振り付け、音楽などの練習が、たった一度で終えてしまうからです。十分、複数回の公演が可能ですが一夜限りの舞台として、そして数年間の休養に入るのは、とてももったいないと思います。

領土問題から争いか起きた地域にある川が血に染まり、真っ赤な鶴が到来するようになりました。その赤い鶴を捕獲しようとする人と助けようとする人、そして捕獲した鶴に命の尊さを教えられた狩猟人は自分の過ちを悔い、後悔の中から心を改めるのです。赤い鶴と村人達、そして黒く染まった狩猟の集団が、鶴の思いを感じ取るように赤い色に染まる姿を踊りで表現してくれました。

生命の尊さを情熱溢れるフラメンコで演じてくれました。今回の舞台に登場していない舞踊団のメンバーは、「鑑賞する側に回ると、ディナーをいただきながら舞台の開演を待てる時間はゆったりとして、贅沢な時を過ごせていることに気付きました」と話してくれました。その通りです。皆さんの舞台は私達に励ましと頑張れる力を与えてくれているのです。そして少しの時間だけかも知れませんが、心が日常から離れ自分の立っている位置から飛び立てるのです。

フラメンコライブ

舞台を終えた時、再び日常の世界に戻りますが、気持ちが洗われ明日に向かう気持ちに入れ替わっています。これが芸術の力なのです。迷いや悩みは明日までに自分で解決しようとしても難しさがあります。そんな時はそんな不安を忘れられ、元気になれる世界に身を置くことです。赤い鶴が生命の尊さという教えを残して飛び立ったように、鑑賞した人は明日に向かって心が先に飛び立ちました。日常から非日常へ、そして非日常から日常に戻った時、違う自分に出会っています。

そんな素敵な時をプレゼントしてくれた森先生、演じてくれた舞踊団の皆さん、そして舞台を支えてくれている皆さんに感謝しています。