活動報告・レポート
2013年10月9日(水)
福祉環境委員会視察二日目
北海道庁
北海道庁

午前中は北海道庁を訪問しました。ここでは地域医療再生計画と地球温暖化対策とバイオマス発電について調査しました。北海道でも地域医療が大きな課題となっています。それは北海道の広さに起因しています。北海道の面積は九州の2倍、東北の6県と新潟県を合わせた面積と同じだと伺いました。また札幌市と根室市との間は東京と大阪までの距離と同じくらいで、函館市から根室市までの距離は、和歌山県から東京での距離とほぼ同じですから、国内における北海道の広さは驚異的です。

これだけの面積で6つの医療圏を有しているのですから、地方が医師師不足に陥るのは当然のことだと思います。

札幌市と旭川市の大都市は充足できているのですが、それ以外の都市では医師が不足しています。大都市に90パーセントの医師が集中しているなど、著しい地域格差と医師不足が課題になっています。

その対策として、札幌市に勤務している医師を地方都市に派遣する制度を設けています。このように地域への専門医や指導医を派遣すること、地域医療を担う医学生と研修医の教育を医科大学では行っています。

道内にある医学部には地域枠を設置し北海道で勤務する医師を養成しています。和歌山県と同じように卒業後は道内の病院で勤務することを義務付けた枠を設置しています。これによって将来の地域医療を支える人材を養成しています。また大学生だけではなくて、中学生と高校生に対しても、地域医療を支える人づくりプロジェクト事業と地域医療を支える青少年育成事業を行っています。中高生の時から将来医師を目指す生徒を輩出するような教育を行っています。

和歌山県では中高生に向けた医師の役割や、地域医療の問題の教育機会はないと思います。義務教育の時から教育機会として取り入れることも課題だと感じました。

北海道庁

地球温暖化防止に関しては、二酸化炭素削減のための取り組みが成されています。北海道は広いので移動距離が長いこと、冬場の寒さ対策として暖房需要が多いので、一人当たりのエネルギー消費量は全国平均を上回っています。そのため二酸化炭素排出量も多くなっています。移動手段として自動車を使用していることや寒さ対策は、生活に直結している問題なので仕方ないことです。でも二酸化炭素排出量を削減するためには対策が必要です。

そのひとつとして再生可能エネルギーの導入があります。北海道は恵まれた自然がありますから、再生可能エネルギーに力を入れています。

中でもバイオマス発電は国の採択事業として道内三箇所で導入されています。明日、視察に行く予定の下川町のバイオマス発電による熱供給事業は有名で一度は訪れたいと思っていたところです。

道庁の資料によると、下川町のバイオマスによる雇用は350人を見込んでいます。またエネルギーの自給自足を目指した取り組みをしており、2030年までに達成することをめざしています。バイオマス発電事業で350人も雇用を見込めるのは以外でしたが、それはバイオマス発電が増加することによって、林業従事者と森林資源の加工などの事業に従事する人が増加することを予定しているようです。

詳しくは明日の現地視察で見たいと思います。

旭山動物園
旭山動物園

全国的に有名な旭山動物園を視察しました。動物園ならどこにでもいるような動物がいるのですが、現地を訪ねてみると人気の秘密がありました。動物がどの角度からでも見ることができるので死角がないということです。檻の横からでも上からでも見ることができます。また動物との距離が近いのでとても迫力があります。虎やライオンがこれだけ近くで見たのは初めてです。

また動物が好む穴をお客さん側に設置し、しかもガラスで穴を作っているため穴の中で休憩しているところも間近で見ることができます。少し可愛くて迫力があります。

また時間の都合で見ることができなかったのですが、「もぐもぐタイム」という動物の食事の時間を見せてくれる時間があります。食事をショータイムにしているなど工夫がされています。

平日でしたが多くの人で賑わっていましたし、修学旅行の生徒もたくさん来園していました。確かに楽しいと思える動物園でした。