知念響さんのフラメンコ教室発表会が開催されました。今回が初めての発表会だったのですが、素晴らしいステージを見せてくれました。知念さんは幼い頃からフラメンコを習っていると聞いています。そのためまだ若いのですが、フラメンコ教室を開いて2年が経過しています。知念さんが素晴らしいのは、挨拶の中にある言葉からうかがい知ることができます。
「有難いことに現在もフラメンコを続けさせていただけている事は、自分だけの力ではなく、周りの協力があり、家族の存在があり、生徒さまがあってのことです」。
周囲の皆さんへの感謝の気持ちが滲み出ています。更にお客さんやバックアーティスト、関係者の皆さまに対しての感謝の言葉もあり、立派な指導者だと思います。どれだけ指導歴が長くなっても、上手になっても、感謝の気持ちを持ち続けることは大事です。自分ひとりで何でもできると思うようになると、そこから衰退が始まります。立派な人は自分の力を誇ることはしません。謙虚に、そして感謝の気持ちを忘れないでいます。
知念さんの気持ちが前面に出たステージになっていました。生徒さんの発表と全国レベルの出演者があり、楽しませてもらえるステージでした。
和歌山市で文化に親しめる機会があることは嬉しいことです。
夕方からは懇親会に参加しました。和歌山市の活性化策について、和歌山市の公共交通機関のあり方について、そして日本人として誇れることなどの話に発展し、本当に良い時間を過ごすことができました。参加された皆さんに感謝しています。
和歌山市中心地に関しては、この地域にある市立中学校と市立小学校の統合計画があり、その跡地利用として和歌山城と一体となった江戸村としての整備や、JR和歌山駅からここに続くストリートの整備などの話がでました。ストリートには路面電車が走らせることができると良いのですが、和歌山市の将来に希望の持てる話し合いとなりました。またJR和歌山駅前に本格的な再開発計画が立案されるなら、和歌山市の玄関口が整備されることになりますから、中心市街地全体の活性化につながることも話し合いました。
天下の名城がある市と比較して和歌山城の位置付けは地味であり、活かす方法がある筈だという意見もありました。
また今年は伊勢神宮と出雲大社が遷宮の年になっています。20年と60年に一度の遷宮の年が重なったものですが、出雲大社と伊太祁曽神社の神話の中での深い関係についても教えてもらいました。先の宮崎市からの神武天皇の東征や出雲大社との関係などは、和歌山市を観光で売り出す材料になりますから、是非ともこれらの神話を整理して皆さんに知ってもらいたいと思います。和歌山県の歴史の深さに感嘆しています。
また和歌山市にはJRと南海電鉄、そして和歌山電鐵が存在しています。それぞれ独立した会社なので相互乗り入れはできていない状況ですが、和歌山市の公共交通の利便性向上、通勤時間帯の快適性、観光振興を考えると、相互乗り入れすることを考えると市として魅力向上につながります。
紀の川市貴志川町と和歌山市加太を鉄道で直接つなぐことは想像するだけで楽しいものです。南海電車高野線を走る天空が、JR和歌山線の線路を走る姿も想像するだけでワクワクします。技術的なハードルはあるにしても、話し合いの場を持つことができれば、前進させることが可能です。
何も行動に移していないので実現性は乏しいのですが、協議会の形と本気度があれば、前に進むことも可能だと感じました。
懇親会において、和歌山市活性化策で出された意見をまとめると次のようになります。
和歌山城と新しく江戸村を作ることでお城を一体化させた観光施策。この時JR和歌山駅とお城までの区間を楽しいストリートに仕上げます。
JR和歌山駅前の都市再開発計画を立てること。駅前が人の往来やショッピングや食で賑わうことが活性化の第一歩です。今やるべき時期に来ています。
公共交通としての鉄道の役割は大事であり、かつ魅力的なものです。行政が主導してJRと南海電鉄、和歌山電鐵との協議会を設け、鉄道の総合乗り入れができる形を整えて欲しいということ。貴志川線が加太を走る。加太線がたま駅長の駅舎まで走る。南海電鉄の天空が和歌山線を走る。とても楽しい形です。和歌山電鐵沿線には土日に訪れたい観光名所がありますから、JRと貴志川線で土日用のダイヤを作り、乗り入れが図れるようにすれば、これらのことは実現も可能です。
これらの話し合いをしていたら、和歌山市の明日は明るいと感じられる懇親会になりました。