活動報告・レポート
2013年9月17日(火)
一般質問初日
一般質問初日

県議会定例会の一般質問が始まりました。今日から4日間の一般質問です。今回、私は登壇しないため皆さんの質疑を聞かせてもらい県政の課題の認識を共有したいと考えています。

今回は大規模建築物の耐震化促進や和歌山南インターチェンジへのアクセス道路整備の問題、東京オリンピックの件などが取り上げられ質疑が交わされました。

ところで仮称ですが、関空・紀淡・四国高速交通インフラ期成協議会が設立されることになりました。今月21日に設立総会が開催されることになっています。この協議会の目的は次の通りです。 大規模災害のリスクを分散すること。わが国の経済成長のために関西空港の機能強化や大阪都心と関西空港を結ぶ高速交通のアクセスの整備を図り、西日本全体をつなぐ高速交通のインフラ整備を図ることです。

現在整備が進められている関西大環状道路、関西高速交通アクセスの早期整備、紀淡海峡ルート、四国新幹線の実現に向けて高速交通インフラ整備の意識を共有する府県で協議会を設立することになりました。

紀淡海峡大橋の構想はずっと以前からありますが進んでいませんでした。ただ第二国土軸形成は産業振興や観光振興、そしてリスク分散の観点からも必要なことだと考えています。和歌山県にとっては物流や観光面で効果があると期待できるので、国に対して継続して陳情を続けているところです。今回、関係府県で協議会が設立されることは弾みになるので、この設立に私は賛成しています。

研修会

その後エネルギー問題に関する研修会に参加しました。テーマは化石燃料の動向に関するものです。原油、天然ガス、石炭などの化石燃料の輸入に関する動向を教えてもらいました。東日本大震災以降、わが国が輸入している化石燃料が高くなっているようです。火力発電で原油を使用するのは最も採算性が悪く、天然ガスや石炭を燃料にする方が優位になっています。

それでも天然ガスはLNGという形、つまりLNGタンカーで輸入する以外に選択肢がないため、どうしても価格面で高くなります。大陸であればパイプラインで目的地まで運べるためタンカー輸送よりは安く入手できるのですが、わが国にはその選択肢はないのです。

わが国のエネルギー事情を安定させるためにも、化石燃料を安価に調達するための取り組みがなされています。

またシェールガスについても教えてもらいました。シェールガス自体は天然ガスと比較すると安価なのですが、もし日本が輸入しようとすれば液化して運ぶ必要があります。つまりLNG船のようなもので輸送することになります。そうすれば液化、タンカー費用、保険などのコストが上乗せさられことになりますから、シェールガスそのものの価格よりも高くなるのは確実です。報道されているような安価で輸入できるのではなくて、輸入に必要な経費が上乗せされて購入することになります。また将来のリスクとして、需要が増加することによって価格が上昇することがあります。いつまでも当初の価格で固定するものではないため価格上昇リスクも考える必要があります。

エネルギー問題は起死回生の策はなく、長期的な視点で考える必要があります。新しいエネルギーは価格面、埋蔵量面から有望だと思いますが、採用するに当たっては長期的視点、足元を見られないようにしたいものです。

このような化石燃料調達に関する研修会の機会は少ないので、知識を得るための良い機会となりました。