御坊市日高港湾にある日高港新エネルギーパークを訪問しました。通称EEパークと呼ばれ、地元の皆さんを始め多くの人に親しまれています。新エネルギーの研修機会としての訪問です。展示物は新エネルギー全般に及んでいて、太陽光発電や風力発電は勿論のこと、和歌山県新宮市沖にあるとされているメタンハイドレートの展示もありました。
和歌山県内でも、メタンハイドレートについての展示物があるのは少ないように思いますから、この展示は勉強になります。メタンハイドレートは日本が使用している天然ガスの約100年分あると言われています。もし将来的に実用化が図れると、日本は当面、わが国に必要な資源を保有することになり、資源小国から解放されることになります。更に有望なことは、現在においてわが国にはない資源産業という形の産業を有することになるのです。
もし和歌山県沖で採掘可能となれば和歌山県が資源産業の拠点になるので、地域に及ぼす経済効果や雇用はどれくらいになるのか分からないほどの期待があります。現時点では新しい産業形態の姿かたちはありませんが、可能性に期待しているところです。
このEEパークでは将来のエネルギーの可能性についての展示があり、全般的な知識を得ることができます。県内でエネルギーを考えることができる施設が存在していることは有り難いことです。
また展示物は楽しみながら学習できる内容になっています。中でもソーラーカーは大人気で晴れた日のEEパークの娯楽として最適です。今日もゴーカートの走る音が響きました。
続いて御坊発電所を訪問しました。御坊発電所は外海に建造された人口島で、昭和59年に運転を開始しています。定格出力は180万KWで、主に大阪府、そして地元に電気を送電しています。発電所のPR館と発電所構内を回り説明を聞かせてもらうと、巨大施設であること、地元になくてはならない施設であること、そして社会的使命を帯びた施設であることが理解できます。夏場はフル稼動で社会を支えてくれています。
このように時々、現地を訪れてエネルギー事情を確認しています。どんなことでも同じですが、時間が経過するとその感覚がずれていきます。感覚が錆びないように知識を得る作業や現場を訪れることが大切です。
和歌山市のまちづくりに関して意見交換を行いました。以前、和歌山市は中心市街地活性化計画を立て、中心市街地の活性化を図ることを目指していました。中心市街地とはJR和歌山駅から南海和歌山市駅までの区間が該当していました。この区間をコアとしたまちづくりを志向し、フォルテワジマやフォルテ十番丁ビルなどにつながりました。これらとぶらくり丁や和歌山城を中心とした地域で賑わいを取り戻そうとしたのです。
コンパクトシティを目指した取り組みに多くの人が期待しています。この計画の実施期間である5年が経過していますが、投資したことに対する成果を見続けたいと考えています。ところが最近は、中心市街地活性化計画があったことを話題にする人は少なくなりました。むしろ関心事は違うところに向いています。和歌山市内の活性化につながることであれば良いことですが、まちづくりの根本となる計画を忘れてはいけないと思います。
これまで地方自治体も、この活性化計画に協力している民間企業もどれだけの投資をしているのかを考える必要があります。投資効果が見られるのか。見られないとすれば課題はどこにあるのか、など継続して検証することが計画したまちづくりを実現させる方法だと思います。
中心市街地活性化のため計画、これまでの取り組みの検証、そしてこれからの和歌山市のあり方などについて経営者と話を行いました。建設的な意見交換が図れたので、継続した懇談機会を作りたいと考えています。
- 和歌山県家具手加工一級技能士による創作作品展「技」の会場を訪問しました。会場は中心市街地にあるフォルテワジマです。シンプルなデザインの中にある技術について説明を聞かせてもらいました。匠の技は見えないところ、素人には分からない箇所に潜んでいます。
- 和歌山市田屋にある住宅展示場を訪問しました。明日の式典の会場の下見と進行について確認するためです。田屋に誕生しようとしている住宅地の視察を行い、今後の期待が高まりました。