活動報告・レポート
2013年9月7日(土)
沼田さん
小論文

テーマに基づいた小論文を書くこと。日常生活では中々できない作業です。幸運なことにみっつのテーマを与えてくれたので本日書き上げました。久しぶりだったのでとても楽しい作業でした。書くのは来週でも良かったのですが、手帳を眺めて見たところ、まとまった時間が取れない状態だったので、思い切って今日という時間を空けて没頭することにしました。文字数は数千時程度と比較的少なかったので大作にはなりませんが、短い文字数で考えをまとめる作業は刺激的で頭に良いと思いました。原稿用紙3枚以内に収めるには構想が大事です。テーマに関して自分で定義づけをすること。考え方を示すこと。反論を示すこと。それに対して具体例を示し反論を覆すこと。そして結論を書くこと。具体的事例を示すことで内容が真実味を帯びますからは、事例はどうしても必要です。

ただ事例に接したことがない、見たことがない人に理解してもらうにはある程度の文字数が必要です。それが制限されていると伝えるための文章力が求められます。

文字数が限られている場合は、同じ言葉の繰り返しを避けることが必要です。強調したいことや得意分野テーマでは繰り返してしまうことがあるのですが、その言葉も説明も一言にします。シンプルになりすぎて伝わるかどうか不安感がありますが、小論文と割り切って文字を切ってしまいます。

そしてなるべく具体的に書きます。抽象的表現をしている文字数はありませんから、小論文は具体的に書くことです。こうして書いてみると具体的なことが自分の主観であるべきことに気付きます。抽象的言葉遣いや何をしたいのか分からないような抽象的な行動をしているのは自分ではありません。やりたいことを具体的に話す、具体的に行動することが自分という存在であり、存在しているということなのです。

社会全般のことは一般的、抽象的にすべきですが、自分のことは個別、そして具体的に表現すべきことなのです。

たまに自己紹介で困るときがあります。それは立場や肩書きを抜いて自分を紹介する時です。自己紹介は会社名、所属など立場を伝えてから氏名を言うことがあります。その方が相手に自分が何をしている人なのか分かってもらえるので自己紹介と次に続く話が容易になるからです。

ところが立場や肩書きを外して自己紹介するのは以外と難しいのです。初対面でまだ誰も私の存在を知らない人に、氏名を名乗ることから入るのは難しく感じます。自分はどんな存在なのだろうか、自分で言葉に迷う時があります。そんな時、どれだけ具体的に話ができるのかで自分の立場は違ってきます。そのため、なるべく「頑張っています」だとか「やろうと思っています」など、何か分からない表現は使わないようにしたいと心掛けています。

小論文は自己紹介に似ていると感じました。少ない文字数でテーマを表現するためには、抽象的表現を省いて自分の思いを具体的に書くことが求められるからです。たまには小論文を自分の課題として課して、書いて見るのも良いかも知れません。

沼田さん

昨日、エルトゥールル号に関する講演会終了後にお会いさせてもらった沼田準一さんから連絡をいただきました。今朝、和歌山市から東京に戻られたようで無事に自宅に到着したこと。そして昨日のお礼を伝えてくれました。全国に講演に回っている方から連絡をもらえたことは本当に嬉しいことです。

中でも「串本町は私の命の恩人ですので、生涯を掛けてご恩返しをして行かなければと考えています」という言葉は、心に響くものです。これに対して私からもお礼の言葉を伝えました。

「沼田さん、ありがとうございます。こちらからお礼を伝えなければならないのに、先に連絡を頂いて恐縮です。和歌山市まで講演に来てもらったこと、時間をとっていただいたこと、本当にありがとうございました。テヘラン空港のことはとても興味深く拝聴しました。日本とトルコを今につなぐ出来事の場面にいた沼田さんの話はとても刺激的で、良い意味で何か行動を起こさなければという焦りになります。

エルトゥールル号の歴史を体験した人は現存していませんが、テヘラン空港の事件の当事者は存在していて、それを伝えてくれていることで歴史の証人として私達が関与できています。このことはとても素晴らしいことです。このご縁に感謝し、次の機会が与えられますように祈っています」。

エルトゥールル号、テヘラン空港、そして沼田さんとの出会いが、この次に発展することを期待しています。