活動報告・レポート
2013年8月16日(金)
ひまわりの種
ひまわりの種

平成24年に宮城県石巻市の大川小学校のひまわりの種が和歌山市に届けられました。このひまわりの種の物語があります。東日本大震災の津波で児童74人が死亡または行方不明となったのが大川小学校です。3月11日に同地を襲った津波から逃れるため小学校が生徒を誘導しようとした高台で、子どもを亡くした母親たちが植えた400本のひまわりが翌年大きな花を咲かせました。

そのひまわりの種が和歌山市にいる私のところに届けられたのです。当時、東北から和歌山市に避難していた方がいました。私も所属しているNPO法人が慣れない和歌山市での生活を支援していました。被災者のMさんの奥さんは和歌山市に来てから出産したのですが、環境の異なる和歌山市での親子三人での生活と子育てに不安を抱いていました。

そこで私達のNPO法人で赤ちゃんを育てることの支援することにしました。赤ちゃんを育てるための物資を届け、和歌の浦でバーベキュー大会を行うなど精神的な疲れを癒す活動も行なったのです。そうした活動が東北と結びつきました。和歌山市で東北支援をしてくれる人であれば、大川小学校のひまわりの種を届けたら、命の大切さを伝えるために丁寧に育ててくれると思い、貴重なひまわりの種を贈ってくれたのです。

そしてこのNPO法人がひまわりの種を植え大切に育ててくれました。大きく花を咲かせたひまわりから今年、新しい種が取れました。大川小学校の命とも言えるひまわりの種が和歌山市に届けられ、ここで命を育んでいるのです。宮城県と和歌山市をつなぐ命の物語は続いています。

そんな物語を知った地方新聞社の記者から取材を受けました。取材に対応していると、当時の記憶が蘇ってきました。災害と縁のない日常生活が続くと、どうしてもその記憶は途切れてしまい過去の出来事になってしまいます。宮城県と和歌山市をつなぐ命の物語も記憶の中に閉じ込められていましたが、質問に答えることで当時の様子とひまわりの種に託された思いが蘇えりました。人は経験としたことは話をすることで蘇えらせる力を持っています。これは人に備わった素晴らしい能力だと思います。経験したことは朽ちることなく記憶の中に留められていて、誰かとその話をすることで引き出すことができます。

大切なことは経験しておくこと、その話をすることです。世の中の出来事は時間と共に風化していきます。経験者が少なくなること、話をする人が少なくなるからです。でも時には経験から来る話をして思い出して今と次の世代に伝えることが必要です。

宮城県と遠く離れた和歌山市でその思いはひまわりと共に伝えられています。そんな活動を続けられていることを誇りに感じました。取材でそのことを思い出し、そしてこのNPO法人の活動で活かし続けます。来週、このNPO法人の年次総会を開催することにしています。昨年度の活動と新年度の活動計画を審議しますが、その中で大川小学校のひまわりの種についても話をする予定です。

懇親会

夕方からレストランバールDで懇親会を開催しました。ここは先週の土曜日に桐章会と後援会が主催して「夏の夕べ」を開催した場所です。オーナーへのお礼も兼ねて食事をいただきました。懇親会は少し硬いテーマである「仕事」について話し合いました。

仕事はチームでするものであり、どれだけ優れた個人であってもチーム力には叶いません。チーム力を上げるためにはリーダーの力量が求められます。リーダーの力が弱いとチーム力は発揮できませんし士気は下がります。

チーム力を高めるために必要なことは仕事のスキルよりもコミュニケーションです。やるべきことは、朝の「おはようございます」の挨拶、帰りの「お疲れ様でした」の挨拶。そして就業前の覇気があり元気な声での会話。苦しい時にも絶やさない絵顔。個人の仕事への協力姿勢。そして前向きな議論などです。

これらと反対のことをしていると士気を下げてしまいます。朝の挨拶も帰りの挨拶もしない。パソコンに向かっていることに集中し、挨拶も会話もない。笑顔がなく議論もない。そして他人には無関心な姿勢でいるとチーム力は低下していきます。

全てのことを一気にはできせんから、チーム力を高めるためには元気な声を出すことから始めたいところです。チーム力の高い部署はとても元気な朝礼をしています。そんなチームに学ぶことも大切なことだと思います。

チーム力についての話し合いをすることで、参加したメンバーはわがチームについて感じることができたようです。