がん治療のための陽子線や重粒子線を設置したがんセンターの可能性について話し合いました。関西近辺では兵庫県立粒子線医療センター、福井県に陽子線がん治療センターがあります。和歌山市からも治療をするためにこれらの病院に入院した人達がいます。がんの治療を終え元気に仕事をしている人もいます。「和歌山県にも兵庫県と同じようながんセンターは必要だと思う」という意見を聞かせてもらっていますから、是非とも必要な施設だと認識しています。
がんセンターは先端医療施設としての役割を果たして、県民の皆さんに安心を与えてくれるものです。和歌山県の胃がん発症による死亡率は全国一高いので、和歌山県議会として和歌山県がん対策推進条例を制定し、がんの発症率と死亡率を抑える取り組みを行っています。その拠点となるのが和歌山県立医科大学付属病院であり、同病院内にハード整備を設置して態勢を整えたいと思っています。
ソフト対策は実施できたとしても、先進的な設備がなければ適切ながん治療まで至りません。そのため兵庫県や福井県のような設備を整えたがん治療センターの実現を期待しています。
建設費用は概算で約150億円と見込んでいます。どこから捻出するのかが課題です。県立医科大学付属病院と和歌山県の出資だけでは足りないので、民間企業からの出資も必要となります。和歌山県立医科大学付属病院内にがん治療センターが設置されるとすれば、和歌山県内、奈良県、そして大阪府での南部におけるがん治療の核施設となるものです。 広域医療の観点からも、和歌山市の同病院に設置することは好ましいと考えています。
和歌山県、関西広域連合においても議論を交わし、設置に向けて動き出したいと考えています。
和歌山県立医科大学付属病院を訪問しました。同施設内に画家のAiさんの100号の絵が飾られています。同病院の多くの子どもに対する治療に感謝して、Aiさんがこの作品を数年前に寄付したものです。病気と闘う患者さんを元気づけたいらという願いを持って作品を寄付してくれました。この絵は今日も、患者さんや病院の先生を励ましてくれています。
久し振りに100号の作品と会うことができました。きっと作者のAiさんも喜んでくれていると感じています。
新入社員や教師など社会人に求められる資質としてコミュニケーション力が高く評価されています。技術や専門知識も大事なものですが社会も会社も組織も、団体戦はチーム力の結集が勝負なので、コミュニケーション力が必要なのです。
チーム内、上司や部下との関係、取引先やお客さんとの関係において、この能力が求められます。どれだけ知識や技術があったとしても、コミュニケーション力のない人とは仕事はしてくれません。
これは当たり前のことで、好きな人と仕事をするのか、嫌いな人と仕事をするのかという問いがあった場合、好きな人と仕事をする方を選ぶと思います。
嫌な人とは一緒にいたくない、一緒に仕事をしたくないと思うのは当然のことです。新人にはコミュニケーション力を高めて欲しいと思いますし、これから社会に飛び込んでくる人にはコミュニケーション力を高めておいて欲しいと思います。
無数の必要とする知識や情報はインターネットにありますから、生き字引のような人の存在は薄くなっています。組織や状況によって異なることがありますが、知識よりも技術力、技術力よりもコミュニケーション力が重視される社会だと思います。知識も技術も取得することはできますが、コミュニケーション力を自分のものにするのは難しいからです。
以上のように、組織におけるコミュニション力の大切さについて話し合いました。
- エネルギー問題や電力需給などに関して問い合わせに対応しました。エネルギーのバランス確保やセキュリティを守るのは国レベルの問題ですが、地方都市でも考える人が増えています。これまでは聞かれたことのない質問もあり、エネルギー問題への意識の高まりを感じています。
- 行政機関の高台移転や、移転後のまちづくりに関しての話し合いを行いました。巨大な津波の到来が予測されている地域においては、市役所や役場を高台に移転することも検討されているところがあります。長い年月を掛けて検討と実行されるべき性質のものですが、和歌山県から南海トラフの大地震による津波高が示されたことから、移転構想を現実のモノにするのか、そうしなくても大丈夫なのかの検討に入っているようです。