画家のAiさんのアート展の案内を戴いていたので展示会場を訪れました。Aiさんの作品はとても難解です。風景や心で感じたことを極めて抽象化しているので、じっくりと鑑賞して読み取る必要があります。そんな読み取り方が面白いのです。
今日訪問したところ本人が会場にいたので作品の解説をしてもらいながら鑑賞することができました。作品は出会った風景をベースにしていますが風景の中にあるものを絵の中に取り入れていくのが特徴です。カフェの風景画では、店内にあるギターやプランター、小物などを風景の中に溶け込ませています。風景の中で活き活きと踊るような生命が吹き込まれています。
またi-boxという作品では、i-phoneで体験している世界を表現しています。自分が体験している仮想世界が描かれているのです。自分でも気付かない世界をリアルに表現しています。不思議な感覚がありますが、解説を受けながらじっくり見るとその世界観に触れることができます。
電子機器を使っていると、リアルの世界と仮想世界が入り混じった世界で生きていることを実感させてくれます。人は誰でもリアルの世界で生きるだけですが、その中にはない仮想現実というものがどんな姿で存在しているのか分からせてくれているようです。入り込むと抜けられないような空間があり、未知の領域の不思議さと危険が漂っています。ここでは0と1の電子デジタル世界が作った不思議さを体験できます。
勿論、作者の思いと鑑賞する人の感性は違いますから、どんな感じ方をしても間違いはありません。ただ見慣れた日常の風景でも、感じ方が違うと見え方が違っていることが分かると良いのです。人と自分は同じ場所、同じ空間にいたとしても感じていることが違うことを感じることが大切なことです。人とは感じ方も考え方も違うことが分かれば、感情で対立することはありません。違って当たり前だからです。
違いがあることを受け入れて、そんな見方があると知ることが人としての幅を持たせてくれます。違いを受け入れない人は、どこまで行っても狭い視点で生きなければなりません。自分と違う世界観があることを知り、受け入れられる人の世界はどんどん大きくなっていきます。
Aiさんの作品はそんな想像を膨らませてくれます。不思議な世界を体験することができました。
医療と福祉についての話し合いを行いました。ただ、どちらかというと福祉に重点を置いた話し合いとなりました。心あるこの人は、昨今の福祉事業者による不正受給が発覚していることを嘆いています。二重請求や架空請求をしているケースがあり指摘されていますが、正確な事務をしていれば、そんなミスはあり得ないと言います。多くの場合は意図的なものであるとの意見を伺いました。
確かに、一人の人のことを思って介護サービスを提供しているなら、実際に介護サービスをした以上のことの請求をすることはありません。意識の低い事業者は介護サービスに適していないという指摘です。
横浜市から大切なお客さんが来たことから懇親会を開催しました。横浜市のまちづくりについて、和歌山市の海を活かした活性化についてなどを中心に話を行いました。横浜市では待機児童をゼロにしたりスマートシティを推進したりと先進的な取り組みを行っています。巨大な市である横浜市ができるのですから、同様のことは和歌山市でもできると思います。
さて、海に関しては横浜市よりも和歌山市が勝っているように思います。海水浴と水産資源の観点がありますが、水産資源に関しては磯焼けが発生していることから、海が痩せてきています。そのため魚が以前よりも取れなくなっているようです。
鉄分が不足していることから磯焼けになっているとすれば対応策はありますから、予算と効果の検証を行いたいと思います。また海が酸性化しているという話もあり、どの場所で何が原因なのかも不確かですが、情報として把握しておきます。
但し、この磯焼けや海の酸性化に関しては横浜市とは何の関係もない話で、和歌山市の方との懇談の中での話です。
課題の発見もしながらの懇親会になりました。