活動報告・レポート
2013年8月5日(月)
要望活動
要望活動
要望活動

和歌山県高速自動車国道紀南延長促進議員連盟による要望活動を行いました。要望先は和歌山県選出の与党国会議員と国土交通省です。この時期に要望活動をしているのは、もう平成26年度の予算編成時期になっているからです。平成25年度が始まってまだ数ヶ月ですが、もう新年度の予算を検討しているように、国家作りは常に先を見ています。

今回の要望は近畿自動車道紀勢線の早期整備を主眼にしています。北から順に和歌山南スマートインターチェンジの早期完成、有田インターチェンジから南紀田辺インターチェンジ間の4車線化の早期完成、田辺とすさみ間の平成27年度までの供用開始、すさみと太地間の平成26年度新規事業化、那智勝浦道路を平成27年度までの供用開始、新宮と大泊間の平成26年度新規事業化、そして新宮紀宝道路の事業推進を要望したものです。

参考までに、有田インターチェンジから南紀田辺インターチェンジ間の4車線化区間は46.4km。田辺とすさみ間は38.0km、すさみと太地間は38km、那智勝浦道路は15.2km、新宮と大泊間は30km、新宮紀宝道路は2.4kmとなっています。

高速道路は物流や観光などの目的以外に命を守る道路という役割が重要視されるようになりました。それは東日本大震災以降、特に顕著になっています。紀伊半島南部地域は、津波が発生した場合、数分で巨大津波が到来する地域であると予測されています。そのため命を守る対策が最重要課題であり、その避難場所の根幹となるものが高速道路です。この地域は海岸線を走る国道以外に主要道路がありませんから、比較的山側を走り、高い位置を走る高速道路は命を守るために必要な道路という位置づけです。

紀伊半島の高速道路は命の道路という強い特性があり、他府県と比較しても建設促進が重要な道路であると認識しています。議員連盟としてそのことを強く要望したものです。

世耕内閣官房副長官、二階衆議院議員、石田衆議院議員、鶴保国土交通副大臣、国土交通省道路局長、技監などに面談し、直接要望活動をすることができました。

他府県も要望活動に来ていることから、和歌山県としても強い意思を持った要望活動は必要なことです。必要なものは必要であると要望、意思表示しなければ、国は本当に必要かどうか疑問視することになります。強い要望と要望の頻度は大切な視点となります。直接、顔を合わせて話し合う機会が多いほど強い意思を表すことになりますから、国への要望活動は和歌山県発展のために必要な活動です。

要望活動

懇談の中で印象に残る課題が指摘されました。和歌山市は欲しがらないということです。道路や開発に際して反対意見が多く、道路や開発を望まない地域性があると認識されています。どんな計画に対しても反対意見があるのが和歌山市の特徴で、他の都市では見られない現象です。それは道路や開発は必要ないと思っていること以外に考えなれないことで、道路が不必要だと地元が意思表示するのであれば、予算措置はしてくれることはありません。例えば和歌山南スマートインターチェンジ計画に対しての強い反対意見も提言されていることを知りました。和歌山市東部地域の発展、命を守る拠点になり得る計画ですが、それでも反対意見があるようです。この計画が中止になったり遅れたりすれば、和歌山市にとって大きな損出になります。得られたかも知れない地域の利益が失われることになるからです。そしてその損失の計算は難しいので表面的には何事もなかったかのように推移します。しかし実現すれば物流や観光などで地域に相当の利益をもたらしますから、それが失われることは地域が損失することになります。

まして国が予算化してくれようとしているものに反対して機会を逸したら、二度と実現する機会は訪れないのです。全体を捉えられる視点を持って県土作りに務めたいと改めて思いました。

記念式典
記念式典

夜7時から和歌山県倫理法人会180社達成設立、開設式典に参加しました。和歌山県内で最も勢いのある団体のひとつだと思っています。海南市にも会が発足したことで和歌山市と合わせて和歌山県としての会ができました。

式典の中で、リーダーとは倫理観と道徳観を持ち、将来を予測する力が必要なことを話してくれたことが印象的です。予想は外れることがありますが、倫理観に基づいた、つまり社会の常識に基づいた将来予測の力を経営者は持つ必要があります。将来を予測することで誤りの少ない事業が行えるからです。

法令順守は勿論ですが、それ以前の倫理観と道徳観を持てる人でありたいものです。