活動報告・レポート
2013年8月3日(土)
おつかれさん会
おつかれさん会

和歌山県飲食業生活衛生同業組合の西廣理事長と島本専務理事が退任することになり、おつかれさん会が開催されました。お二人は5年間にわたって役員を務められ、厳しい時代の飲食業を支えてきました。そんな功績を称え、そして感謝の気持ちを伝えるためにこれまで関係した皆さんが集まりお祝いしました。

西廣理事長は飲食業界の話だけではなくて、もっと広い視点で私達を導いてくれました。全国、そして世界から見た和歌山県、そして日本について語ってくれる人です。そんな理事長と5年間ご一緒できたことは幸せな時代でした。深く感謝申し上げ、これからもお付合いをお願いしました。

私からの挨拶の主旨は次の通りです。

西廣前理事長、島本前専務理事、本当にお疲れ様でした。心からお礼を申し上げます。お二人のことはお集まりの皆さんの方が良く知っていると思いますから、二人から学ばせてもらってことをお伝えして挨拶にしたいと思います。

まず西廣理事長にはたくさんのご縁をいただいています。理事長のお店で三ヶ月に一度開催している倫理を学ぶナームの会への参加もその一つです。ここで高名なお坊さんの講演を聞くことができますが、修行中の若いお坊さんの話を聞く機会もあります。理事長は若いお坊さんが講演をした後には必ず質問をします。話をするだけで緊張している若いお坊さんに「質問をするのは何故ですか」と尋ねたことがあります。その理由は、「若い人を成長させるためには質問をしてあげなければなりません」と答えてくれました。確かに質問をするためには話しの内容を聞いておかなければなりませんし、緩くもなく厳しくもない質問をする必要がありますから、決して簡単なことではありません。人を成長させるための質問をする。そんな愛情を持って人に接しているのです。

私も理事長にたくさん質問をしてもらっていますから、成長させてもらっていると感じています。

そして島本専務理事からも学ぶことがあります。専務理事は中々できないことをしてくれています。総会や研修会に参加させてもらっていますが、開催日の前日かその前日になると必ず確認の電話をしてくれます。「出席よろしくお願いします」という電話なのですが、本当に見習うべきことだと思っています。

案内をもらって出席の返事をする場合は、手帳に書き込むので忘れることはないのですが、連絡をしてもらえると再確認できるので感謝しています。自分でやろうと思っても中々実践できないのですが、島本専務理事が作ってくれた良い伝統を継承していただけると嬉しいと思います。

人生の二人の先輩に教えてもらったことを、自分のモノにすることがお返しになると思います。お二人にはこれからも引き続きご指導してもらうことを願いして、お礼とさせていただきます。本当にありがとうございます。

そしてこの後、懇親会が始まりました。飲食関係者の皆さんばかりだったので、親しみのある暖かい懇親会となりました。

そして理事長から温かい申し出もいただきました。「できないことは言わないから、考えて欲しい」という話です。「その人ができないと思っているなら、そんな依頼はしないよ」とも話してくれました。気に掛けてもらっていることに感謝しています。

おつかれさん会

さて飲食業に携わっている事業者は減少していると聞きました。減少というよりも激減している状態だそうです。では和歌山県内で増えている業種は何かと言うと、それは美容室だそうです。美容室は毎年増えているのは、美容に対する意識が高まっていること、若い人の憧れの職業が美容師だということだと思います。

美容室を開業するための資金は理容と比較して安価で済むので利益率が高く、経営者の手腕によって事業が成り立つことも増えている要因だそうです。飲食業が減少し美容室が増えている。どちらも衛生関係の仕事ですが、時代の変遷によってまちの姿が変わっていることを実感します。

そして理事長の挨拶ではトップが替わると組織も変わるという話がありました。トップの方針や指導力がその業界を推し進めていく原動力になりますから、新理事長に期待しています。

最後に「経営者として事業を成し遂げたこと、理事長として組合の仕事ができたことは人生において最高に幸せなことでした」という言葉が印象に残りました。最高に幸せなことを実現できた人生は、本当に幸せ溢れる人生です。これまでの活動お疲れ様でした。そしてこれからも違う形の活動が始まります。