活動報告・レポート
2013年7月29日(火)
視点を変える
視点を変える

企業再生につい話を聞くことができました。アベノミクスによる円安で決算を黒字化したと思っていた企業があります。今日、その企業関係者から黒字化の要因を聞く機会がありました。輸出が主体なので円安は歓迎ですが、それだけが業績回復の要因ではないようです。この東証一部上場企業は製造業ですが、サービス業経験者を企業再生チームに迎え入れ、お客さんの視点で販売方法の見直しを行ったのです。

視点を変えると販売方法も変わります。これまで売れ残っていた在庫の山が、お客さんの視点に立ったアイデアを実践することによって一気に売ってしまいました。在庫が空になり、商品在庫がなくなり、商品の保管費用も削減することになりました。そしてこの販売方法はお客さんから喜ばれることになりました。企業イメージも上がり、在庫という大きな問題が解決したうえ、販売店からも感謝される結果となったのです。

視点を変えるだけで業績が回復している事実があり、次は企業全体の組織体系と営業部門の見直しに着手することになっています。同じ企業文化で育った経営陣で強みと弱みを見ていても社内常識の範囲を抜け出せません。結果として何も変われないのです。

ところが外部から一人の優秀な人材を投入することで、それまで弱みだと思っていたものが強みに変わり、一気に在庫がなくなることもあるのです。経営を外部環境の責任にする経営者がいますが、実はお客さん、市場が待っているツボを押さえると売れてしまうのです。商品が売れ在庫がなくなることで、資金が得られ次の製品の投入に向かうことができます。

「アベノミクスも良いのですが、まずは自分の会社内部の問題を解消することです」という言葉にあるように、今ある結果の全ての原因は内部にあることを認識して、方策を講じたいものです。

省エネルギー

エネルギーコストが高くなっていることから省エネルギーを更に推進する企業が増えています。尤も、これまでも絞りきった雑巾を更に絞るような省エネを実践している企業が大半ですから、これ以上の省エネ推進は困難なところまで来ています。

しかし困難に直面しても、そこから先に進むことを考え実現する企業が登場するから不思議です。省エネを推進した地点から更にエネルギーコストを削減する機器が登場しているのです。人の叡智は無限だと思う他ありません。既に全国チェーン店や製造業の工場に採用されているのですが、いよいよ和歌山県にも紹介がありました。

省エネルギーの難しさは最新の空調機器などに更新すればランニングコストは低減できることは分かっているのですが、厳しい経営環境にあるところから初期投資をしたくないという経営陣の思いがあります。初期投資をしないで、または押さえて、ランニングコストを削減できる方法があれば採用したいと思っています。事業者の規模が大きくなればなるほど省エネの推進が進みコスト削減につながります。

問題はこれまでの導入実績が少ないその方法の信頼性です。機器や商品の信頼性は、紹介する人の信頼性に掛かっています。

人が信頼できるので商品も信頼性が確保されると判断されます。誰からの紹介で来たかのかによってその後の展開は変わります。優れた商品が採用されなくて、そうではない商品が採用されるのは、関わる人の信頼性によるものです。

漁業権

漁業権について協議を行いました。詳しい内容は控えますが、法律の運用が厳しくなっていることから漁業協同組合の存続に関わる事態が発生しています。しかし組合員数や活動日数が不足していても、特定の季節に活動している組合があります。法律を一律に適用されると廃止となりますが、活動している実態があれば運用して欲しいと思うところがあります。これまでの活動と、それを基本としてこれから取り組みをしたいことについて協議を行いました。

その他
  • 福祉事業に関しての打ち合わせを行いました。福祉施設に入居したいと思っている人はいるのですが、費用を用意できないことから見合わせている人もいます。多くの人に介護サービスを受けてもらいたいという視点からの福祉施策について協議を行いました。
  • 夕方からは懇親会に参加しました。参議院選挙も終わり結果の総括が進んでいます。次に活かすために今はしっかりと総括しておく必要があります。そんな話し合いとご苦労さん会の場となりました。