活動報告・レポート
2013年7月27日(土)
懇談会
懇談会

憲法や安全保障に関する話を聞かせてもらいました。まずは人権です。言うまでもなく人権は、憲法や法律その他で決められるまでもない人が生まれながらにして持っている権利です。権力者をはじめ誰からも侵されることのない権利が人権です。フランス革命やアメリカ独立宣言で人権が表されているように、王政から民主主義へと移行する際に明文化されている権利です。

ジェファーソンが記した1776年のアメリカ独立宣言での一部を引用します。「すべての人間は平等につくられている。創造主によって、生存、自由そして幸福の追求を含むある侵すべからざる権利を与えられている。」と記されている部分があります。人権は国家や権力者から与えられたものではないことを記しているのです。この基本的人権は民主主義の基本であり、日本国憲法でも最も重要な条文として存在しています。それは憲法第13条であり、これがあるから憲法だといえる条文です。

「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」幸福追求権と呼ばれている条文で、これが日本国民は誰からも侵されることのない人権を有していること事態に応じて新しい人権を付け加えていけることを示しています。プライバシー権や環境権に代表されるような人権を生み出している根拠になっている条文です。つまり人権とは常に固定化されてものではなく、時代と共に変化すると認識しておくべきものです。

プライバシー権という言葉や概念がなかった時代は、当たり前ですがプライバシー権という人権は存在していませんでした。ところが時代がプライバシーは人権であると望み始めました。そこでプライバシーが人権であると最高裁判所が決定づけたのですが、その根拠は憲法第13条です。

このように時代の要請に応じて人権を作り出すことができる根拠がこの条文なので、人権を表す最も大事な条文なのです。以前、憲法を習っていた時、こんな表現で教えてくれたことを覚えています。

「憲法第13条はドラえもんのポケットのような働きをしてくれます。今は認められていない人権を人権として認めるための根拠となる条文だからです」。

尤も、一番大事な人権を次々と簡単に作り出すことはできないのですが、作り出すための根拠となる条文であることを押さえておきたいところです。

アメリカでもフランスでも、そして日本でも人権は生まれながらにして与えられたものであり、権力者によって与えられたものでないことを知っておいて下さい。そして環境権など現代社会において必要とされる人権が明文化されていないので、この部分を改正すべきという意見もありますが、憲法を知らないと言っているようなものです。明文化されていなければ、何の人権も作り出せないような憲法ではないのです。

もうひとつ大事な条文があります。それは憲法第99条です。これは次の通りです。「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と書かれています。憲法を順守する義務を負うのは権力を与えられた者であることを示したもので、この条文は権力者への歯止めをしている条文なのです。

人権を侵してはならないのは、憲法第99条に示された人達だということです。

以上が今日の議論の一部です。

夏祭り
夏祭り

福祉施設などで夏祭りが開催されています。本日は市内で開催された某福祉施設の夏祭りに参加しました。紀州よさこいや紀州踊りがやぐらの周囲で踊られているなど、賑やかな夏祭りとなりました。毎年、お招きをいただき参加させてもらっているのですが、近隣の皆さんを始め、この日を楽しみにしている人が大勢います。そんな皆さんとも懇談する機会をいただき楽しみました。

その他
  • 再生可能エネルギーに関する打ち合わせを行いました。経済効果や観光振興など地元に役立つものが必要という観点から話し合いました。
  • 午前は実家に戻りました。毎月に二度はお墓参りをしてくれています。これからもご先祖様に感謝する気持ちを持って欠かさないでお参りすることなどを話しました。気持ちの良い会話ができました。