活動報告・レポート
2013年7月22日(月)
人口予測
投票結果

昨日開票された参議院議員選挙の結果について話を行いました。分析までは至りませんが、和歌山県内、和歌山市内の出方を中心に議論しました。総花的ですが、危機感を持って最終の週で意識が固まった陣営は結果を出し、気の緩みがあったかも知れない陣営は取りこぼしたように思います。選挙はチームの団結力がとても大事なことを改めて感じました。一人の力は小さいので、それを大きな力にするための結束力のようなものが必要です。

ですから、組織をまとめることができるチームリーダーの役割はとても重要だと思います。選挙にまぐれはありませんから、結果には勝因も敗因も含まれています。

人口予測

数冊の本を出版している作家が和歌山市に来てくれたので、先生の専門分野の話を伺いました。日本の人口は2005年にピークを迎え、1億2,776万人となりました。そこから人口減少が始まり、2055年には8,993万人、2105年には4,459万人になると予測されています。極端な減少が始まるのは2020年からで、その年以降は年間60万人ずつ人口が減少していくことになります。60万人というと鳥取県と同じ規模ですから、毎年、鳥取県がなくなっていくような減少となります。一つの県の人口がなくなる規模の減少が始まることに向かっていますが、これを食い止める方法は現状では見当たりません。

データによると生涯未婚率は、平成22年の男性で20.1パーセント、女性で10.6パーセントあります。未婚年齢の基準は50歳ですから、男性の場合5人に1人は未婚であり、女性は10人に1人が未婚であるということです。男性100人いた場合、20人も未婚の男性が占めている状態ですから、人口が増えることは考え難いことです。

参考までに昭和55年時点では男性は2.5パーセント、女性は4.5パーセントでしたから急激に生涯未婚率が高まっているのです。もうひとつ参考値ですが、人口を現状維持するために必要な出生率は2.07人となっています。一つの家庭で2.07人の出生が現在の人口を維持するために必要なのです。子どもが2人でも人口が減少することになりますから、人口を増加に転じさせることの困難さが分かります。

ところでイギリスのエコノミスト誌が2050年の世界を予測しています。日本の平均年齢は52.3歳としいう超高齢社会になっています。人口の配当が経済成長をもたらしますから、2050年の日本は経済成長ができない環境になっています。人口分布で現役世代が増えていく国や地域の経済は成長し、その世代がリタイアすると経済成長は止まります。その期間は40年とされているように、どの国もそのサイクルから逃れることはできません。

参考までに中国は2020年の14億人を最高としてピークアウトします。インドでは2050年に17億人の人口に至りますが、そこからピークアウトが始まります。つまり2050年でアジアの時代も終焉を迎えることになり、その次はアフリカ諸国が台頭することになると予測されています。

現在発展途上にある中国やインドでさえ2050年には負け組みに転じるのですから、陰りの見え始めている日本は人口減少と共にその地位が低下することになると予測されているのです。

このまま見ている訳にはいきません。人口予測は現在の数字を基にした極めて確かな未来ですから、今から対応する必要があります。人口を増やし経済成長につなげるためには時間を要しますが、国を愛する教育、子どもに未来を託すことのできる教育が必要です。

国の根幹は教育が担っています。今から道徳などの教育を実施することによって、個人と国との関係について考える機会を作り出すことが大事です。

いまさら言うまでもありませんが、日本の人口は1600年には2,500万人だったものが、1868年、明治元年には3,500万人に増加しています。そして2005年には1億2,700万人になっています。人口の増加が国の発展と経済成長につながっている歴史があります。

歴史から学ぶこと。未来を見渡せる位置にある人は、人口問題や経済成長を考える必要があります。2050年の日本が今の地位を保てるように、現役世代の腕が鳴ります。

コミュニケーション力

最近の若い人はコミュニケーション力が低いと言われています。社員研修の講師とそのことについて意見交換を行いました。社員研修の機会は予算削減と共に減少していますが、国の存亡は人にあるように企業の存亡も人にあります。予算をカットすることから社員教育もカットするようでは組織の未来はありません。

人材を人財にするためにも教育と研修機会は必要です。その基本となるのがコミュニケーション力です。そんな力を養成するための研修機会について話を交わしました。