和歌山市内の自治会が秋の研修会を計画しています。その計画に関する打ち合わせを行いました。この自治会長は自治会運営と地域活性化にとても熱心な方で、より良い地域づくりのための研修会を計画しています。今回はそのお手伝いをさせてもらっています。実りある企画にするため実施案を提案しました。この後、役員会で図り行き先や研修内容が決定されることになります。やる気のある会との協議は楽しいものです。
ある団体が今年5月に計画していた研修会を中止した出来事について話を伺いました。この団体は5月の週末に研修会を計画していました。ところが週末に近畿地方に台風が接近するという天気予報があり、事務局で検討した結果、中止にすることを決定しました。
週末に接近するという週間予報で判断したものですが、中止決定は木曜日のことでした。事務局で中止の判断をした後、団体の会長に話を持っていきました。会長には事前の相談はなく、説明と会員宛の文面を見て、初めて研修会を中止することを知りました。
会長は「中止を決定するのであれば、会長である私に何故、事前に相談してこなかったのですか」と尋ねたのですが、「事務局で判断しました」と答えるだけでした。
しかも会員に発送する中止決定の文書には、会長の名前と印鑑が捺印されていました。会長の印鑑は事務局で預かっているのですが、会長の意思を確認しないで中止を決定し、断りもなく文章を作成して捺印している姿勢に立腹したのです。事務局なのに自らが権限を持っているように錯覚していることを注意したのです。団体は会員の会費収入で運営しているものであり、事務局はそこで手当てをもらっているのにも関わらず、事務局自らの意思で中止の判断をしたのです。会長や理事の意向確認をしなかったのです。
会長はそのことを注意したのですが、何故叱られているのか理解していない様子があっと話してくれました。組織の意思決定方法を知らないで事務局の仕事をしているのは危険なことです。会長や理事の意思とは関係なく事務局が判断しても、外部は理事会の判断に基づいての決定だと思うからです。対外的な信用と組織構成員の信頼が失われます。
この事例はここだけの出来事ではないと思います。時間の経過と共に、理事の仕事を代わって行っている事務局が自らに権限があるように勘違いしてしまうのです。
この場合、最初に戻って仕事を進める必要があります。組織のあり方について、今一度考える契機となりました。
入札制度について意見を聞かせてもらいました。現在、建設に関する和歌山県の入札制度は総合評価方式を採用しています。この制度だと入札金額が最安値だとしても落札できないことがあります。過去に同様規模の仕事の実績がある会社に有利に働いていることの指摘がありました。どんな制度にも長所と短所がありますから、一概に不平等であると言えませんが、低価格で入札しても落とせないという意見があったことは、現行制度に不具合を感じていることでもあります。
意見を真摯に受け止め現行制度について考えてみます。
午後7時から1時間、柔道家の野村忠宏選手の講演を聞かせてもらいました。お誘いをいただき会場に行ったのですが、とても良い時間を過ごさせてもらいました。
野村選手については紹介するまでもありません。柔道60kg級でオリンピック三連覇を達成した天才柔道家です。三連覇したのはアトランタ、シドニー、そして2004年のアテネの三大会です。
しかも38歳の現在も現役選手として活動を続けていますから、40歳を前にして信じられない奇跡の選手です。
柔道を始めた時から天才的だと思っていたのですが、全く逆でした。3歳の時から柔道を始めたのですが、小学校時代は本格的なものではなく、中学校でも大会で優勝できませんでした。高校時代も目立った選手ではなくて、高校三年生の時になって初めて県大会で優勝を飾り全国大会に進みました。その全国大会でも予選リーグで敗退したので全国大会の舞台は踏まないまま高校生活を終えています。大学でも目立たない存在でしたが、大学2年生の時にこれまでの努力が開花しやっと全国大会に進みます。そして大学に在学中にアトランタオリンピックに出場し金メダルを獲得したのです。
弱い選手が突如として才能を開花させ、オリンピック三大会連続金メダルまで上り詰めたのです。そこには私達が学ぶべき教訓が多数存在しています。
結果を出すことで応援してくれているみんなが笑顔になれます。そのためにも結果を出すことを意識すべきことなのです。私達は自分が努力して、その結果が出なかったとしても自分で納得して納めますが、応援してくれた人はがっかりしているのです。勝つという結果を出すことがみんなを笑顔にするのです。努力も大切ですが、それよりも結果を求める練習をすることが大事なことなのです。
必ず結果を出すという気持ちで努力をしなければ意味はありません。本気で結果を目指すためには努力するのが当たり前なのです。
学んだことの一例を記しましたが、たくさんの学びを得ました。誘ってくれたUさんに感謝しています。