活動報告・レポート
2013年7月12日(金)
主体的
主体的

90歳代にしていま尚、第一線の経営者として活躍しているMさんと懇談しました。会社を訪ねると、夏の暑さにも負けずに仕事をしているところでした。「よく来てくれました」と歓迎の言葉から懇談が始まりました。話題は参議院選挙と紀の国わかやま国体のことが中心になりました。平成27年度に開催する紀の国わかやま国体は今から2年後の未来ですが、それを楽しみにしています。「和歌山県の元気を見たい」という思いで支援しているのです。今も具体的な支援をしているのですが、関わりを持つことで主体的に楽しめることになります。傍観者は主体的に関わる人と同じ感動を味わうことはできません。事業でも家庭でも、そして社会でも常に主体となるように心掛けていることが、90歳でも現役でいる秘訣のように感じます。

傍観者でいると責任も資金もいらないので楽ですが、心からの感動はありません。責任を持つ、資金を出すことは大変なことですが、その後に強い感動を呼び込めます。平成27年に和歌山県で国体が開催された後、次の国体は40年以上も先のことになりますから、50歳以上の人が次の国体に参加することは難しいと思います。私は前回の黒潮国体の時は小学生でしたが、紀三井寺に行った記憶があります。小学生だったので傍観者ではありましたが記憶には残っています。それに対して今回は主体的に関れる機会ですし、この次はありません。そう思うと、もっと主体的に関らなければと思います。

県の一大イベントに関心を持ち、国体を見に行く主体であると思っているMさんが活き活きしているのは、話をしていると当然のことのように思います。決して、関心がないだとか見ることができないかもとは思っていません。自分が地域の主役であるような感覚で関わりを持つことが人生を楽しむ秘訣です。

人の交流

仕事の都合で東京から和歌山市に戻ってきたYさん。毎週のように東京と和歌山を往復しています。東京は動いているけれど和歌山市には動きがないことを懸念しています。人も経済も止まると活力が失われて行きます。動くから生きていますし、経済は上向きます。地域も同じで人の交流機会が少ないと活力が失われるのです。お金を使うことで経済は動きますが、使わずに貯めるばかりだと経済は停滞します。

和歌山県では大型の開発計画がないので希望が少ない」と話してくれたように、街が変わる姿が期待されています。5年後はこんな街になっている、10年後は誇れる街になっている、そんな期待が欲しいのです。

幹線道路や郊外に大型ショッピングセンターの建設が進んでいます。また和歌山南スマートインターチェンジ計画がありますが、まだ足りません。中心市街地の活性化は大きなテーマですしJR和歌山駅前付近の再開発も課題です。

「私が投資するのであれば○○地域をこうして、△△地域をこうする」と話をしてくれたように、計画と投資が街には必要です。但し、今の和歌山市のまちづくりのあり方や消極的な姿勢を見ていると投資する気にはなれない」という現実があります。和歌山市に計画がない、他の都市と比較して何もしていない、リスクを取る覚悟がないと思われているようです。これでは投資を呼び込むことはできません。

ある大型店舗の出店は人口規模、商圏が60万人以上であることが示されています。残念なことに和歌山市にはその人口も商圏として周辺から人を呼び込む力もありません。逆に「休日にはコストコに行く」、「イオンに行く」と市外に向かう人が多くいます。人が交流する場所に人は行くのです。

定住人口の増加や人の交流が活力の基礎となります。

その他
  • 再生可能エネルギーに関して最近の情報交換を行いました。和歌山県内で計画が進展していないことに関して意見をいただきました。
  • 夕方からは懇親会を行いました。県政の課題やこれからの取り組みに関する意見交換を行いました。