活動報告・レポート
2013年7月5日(金)
作品展
小売店

小売店の現状について話を伺いました。円安やエネルギーコストの負担増によって小売店の利益は圧縮されているようです。小売店は直接お客さんと向き合う業界ですから、価格に転換していないので経営環境は厳しさを増しています。1円でも安くお客さんに商品を届けたいと思う気持ちが価格に表れています。直接お客さんと顔を合わせる仕事は喜びを直接受け取ることができますが、逆の反応も直接感じるので大変です。見えないところでコスト削減を検討していますが、これまでも相当の切り詰めをしていることから、これからの取り組みを苦慮していることが分かりました。

最初に数字があるのではなくて、現場でのお客さんの反応や意思が経営指標に現れるのです。数字を追い求めることも大事ですが、お客さんのためを思う経営が後から数字を作ってくれます。

作品展
作品展

プリザーブドフラワー作品展に行ってきました。和歌山市内で開催されている同作品展は不思議な空間が広がっています。生花を数年という長期間に亘ってきれいな状態で保てる技法があります。プリザーブドフラワー作品展は、そんな生花を芸術作品して制作した展示会です。

主催者の太田さんによると、プリザーブドフラワーとは生花に特殊加工を施し、長期間保存できるように加工された魔法のお花のことを言います。ドライフラワーのような硬さはなく、ソフトな触感は生花そのものですが、生花と違い、様々な色があり、個性を生かせることからインテリアになります。そして香りがないことや面倒な水やり、栄養補給もしなくてもいいので、贈答品やお見舞いの品としても喜ばれているものです。

大田さん作品は夏を意識して白色を基調としたものに仕上げていました。涼しくて上品なプリザーブドフラワーの空間を楽しみました。

懇談

マスコミの記者と懇談する時間を持ちました。参議院選挙については、和歌山県の盛り上がりが少ないので投票率が低下しそうだと見通しを聞かせてもらいました。話題は早くも来年に向いていました。和歌山市の低迷振りは全国でも評判になっているようで、36万人強の人口を要する都市なのに、これほど活気がないのはリーダー不在も理由のひとつだという話がありました。何を目指しているのか分からないと映っているようです。国体を目指している今は目標があり動きがありますが、街づくりの面では何の期待も感じられないという意見です。「清新なリーダーを待望している」と聞かせてもらいました。

耐震診断

5,000m2以上のホテルや福祉施設などは耐震診断が必要となり、法律によって平成27年末の実績を公表することが決定しています。耐震診断や耐震補強のために国の補助制度が設立されますが、地方自治体の補助制度の有無によって国からの補助率が変わります。そのため、県や市にこれらの診断や補強のための補助制度があれば事業者は少ない負担で診断や改修できますが、補助制度がなければ事業者負担は大きくなります。

和歌山県には補助制度がないので、法律の施行に合わせて制度設計が必要だと考えています。県当局にも依頼しているところです。民間事業者のこれらの施設で災害要支援者を受け入れることができる施設の耐震化は県を挙げての課題です。制度設計と補正予算は是非とも必要だと考えているところです。

大災害に備えた安全対策を実施してその時に備えたいものです。

防災拠点

防災拠点に必要な非常時の電源確保のための太陽光発電を設置する計画を聞かせてもらいました。平成24年の秋から事業化を目指しているのですが、自然公園内に設置する計画のため中断しています。この地域は狭い港湾に集落があり、高台への避難路は一本道があるだけです。津波が発生した場合は。この避難路を山に向かうことになりますが、その避難地点の整備が進まないのです。理由は自然公園の枠内にあるからです。自然環境を保全することは大事なことですから景観を損なわない設計になっているのに、自然公園指定地域なので設置できないと平行線を辿っています。

その時が来て避難場所として利用できなければ、誰が責任を負うのでしょうか。現状だけを見て将来を見ていないように思います。和歌山県出身の方が建設してくれようとしていますが、肝心の地元が計画の進展を止めているのです。県外のこの人は和歌山県の災害とは関係がありませんが、故郷への貢献を考えてくれての計画です。それが進まないことは残念だと思っています。