来春卒業予定の学生と会い懇談しました。つまり大学4年生なので就職についての話し合いを行った訳です。多くの上場企業では来春採用予定者は内定しているので、これから夏休みまでの間、希望する企業に対してエントリーシートを提出することなどを話しました。今日会う前提として、大学に求人が来ているのでそれを確認して受けたい企業を絞り込んでおくことを依頼していました。そこで大学の情報を確認したところ、やはり残り少なくなっていました。それでも数社の推薦があったので、それらの企業を視野に入れておくことを勧めました。ただし本人は和歌山県内企業を希望していることから、優先すべきは地元企業です。
若い人の可能性を考えると求人が来ている首都圏の上場企業が良いと思いますが、本人の強い希望と県議会議員として考えると地元に来て欲しいという気持ちがあります。理系の学生なので県外企業なら就職先はあると思いますが、地元で理系を採用してくれる企業はこの段階では多くはありません。
でも数社エントリーシートを提出して受ける方向で話し合いました。地元志向は嬉しいことなので希望を適えてあげたいと思います。
地元を希望しているのは両親への感謝の気持ちがあるからです。両親は共稼ぎで子どもを大学に通わせています。数年前、父親は長年勤務していたところを志半ばで退職し、以降ドライバーや飲食店務めをした後、現在飲食店経営するようになっています。母親も福祉施設で勤務しながら、夜の時間は父親の飲食店を手伝っています。私もそのことを知っていますから、どれだけ苦労をして今があるのかは分かっています。苦しい中、子どもを大学に行かせて卒業する段階に来ています。丁度、子どもが大学に入学する直前にそれまで勤務していたところを退職していますから、子どもは両親の苦労を分かっています。
「子どもが両親の苦労が分かるくらいなので相当苦労していると思います」としっかりと話してくれました。通常、親は子どもに苦労している姿や弱音を聞かせたくありません。苦労している様は見せないようにしていると思いますが、子どもにも分かるような苦労をしていることを知り、早い段階に県内で就職を決めて両親を喜ばせたいと思いました。
「就職することが親孝行だと思っています」と学生が話してくれたように、早く安心してもらいたいと思います。
この学生は大学4年間、アルバイトを続け学費を稼ぎ、そして現在も夜間の仕事のアルバイトをしています。両親の苦労を知り、自分も相当の苦労をしながら勉強している姿に接し、できるだけの支援をしたいと感じています。
今日、学生と話して思ったことがあります。両親の苦労から人としての生き方を学び、働くことが幸せになること。そして就職したら、その会社で貫き通す覚悟を垣間見ました。
私からいくつかのアドバイスを行いました。できるなら正職員として就職すること。組織や人間関係、そしてコミュニケーション力を身に付けられるのは組織で勤務する経験が不可欠であること。社会で実績のない人間が独立して仕事を始めても企業は相手にしてくれないこと。そのためには仕事を通じて能力と信頼を身に付けることが将来に役立つことなどを話しました。
夏休みまでの期間、全てを就職活動に費やすため、夜間のアルバイトの時間を含めて勉強を続ける覚悟を示してくれました。本気になればできると信じて、6月と7月に全力を尽くして、両親を安心させられる夏休みにしたいものです。
苦労を知り、両親への感謝の気持ちを持っている明るくて前向き、そして理系の学生ですから、この先は明るいと信じています。午前中、社会に挑戦しようとする学生と話ができ、とても刺激的で楽しい時間となりました。
議員の存在について話を交わしました。自分達の意見を公式の場で述べてくれる近い議員がいることは心強いものです。常に頼る存在ではありませんが、本当に必要な時が来た時、議員がいるのといないのとでは大きく違うことがあります。結果を保証するものではありませんが、議場や委員会の場で発言する機会があるので、案件を前進させる機会があります。
民主主義は議論で成り立っていますから、発言できる機会があることは武器になります。自分達で関わっていくことで事態を動かすことも可能でることを信じたいものです。
和歌山県紀美野町にある慶風高等学校のグラウンドにおいてホタル鑑賞会があり参加しました。バーベキューとそうめん流し、そして坂口副校長先生による手品と腹話術があり、その後はフラダンスを楽しみました。午後8時近くなるとホタルを見ることができました。幻想的な不思議な世界を堪能することができました。約60人が参加したのですが、ホタルを見つけると歓声があがる程でした。
清流にだけ生息しているホタルを見せられる場所が、和歌山市から約1時間のところにあるのは嬉しいことです。自然の中で食事と娯楽を楽しめることの楽しさを味わっています。心に残るホタル鑑賞会となりました。お世話をいただいた慶風高校関係者の皆さんに深く感謝しています。