それぞれの組織に所属している数人の方々と懇談しました。組織の難しさについて学ぶことができました。組織ですから階層があります。ヒエラルキー組織については組織論で学びますが、良いところと良くないところがあります。組織として良くても構成する人員がその役割を意識していなければ機能しません。
ある管理職についての評価を聞かせてもらいました。トップが式典に出席することになりました。同席する部長がいたのですが、トップと一緒に会場入りするのではなくて、トップが先に会場入りした後、遅れて会場に入ったのです。通常は組織のトップですから迎えに行く、または待ち合わせをして一緒に式典会場に入ります。それができないのはコミュニケーション不足と信頼関係ができていないからです。こうした関係を保ちながら仕事をしても思うような成果は生み出せません。
またある組織のトップが式典に参加した時のことです。式典会場の前の列の席に一人だけポツンと座っていました。横の席は全て空席です。同行した5人の職員さんは後ろの席に座っていました。主催者が「社長が一人だけ座っているだけだと誰も横に行けないのでどうか前の席に移動して下さい」と話し掛けました。それでも動かないので、たまたま会場にいたその組織の元上司が「社長の横に座った方が良いですよ。一人だけぽつんといさせてはいけません。この式典の注意事項や出席者の紹介など式典を始まるまでにレクチャーした方が良いですよ」とアドバイスしました。
そうして社長の横の席に5人が移動して式典は始まりました。主催者は「あれで雰囲気が良くなった」と話し、社長も元の幹部職員さんに対して「よく配慮してくれました。随行している意味や役割を自覚していないから困っているのですよ」と話してくれたそうです。組織として自分の置かれた立場と役割を自覚することが、組織として威力を発揮することになります。例えベストな組織を構成していたとしても、人材がいなければ組織として機能しないのです。組織構成員が自分の役割を自覚することで組織は動き出すこともあれば、役割を自覚しないでいると組織は後退します。
実例の紹介を受けながら生きた組織論について学ぶことができました。
県議会定例会一般質問について当局とすり合わせを行いました。質問項目は国際交流活動と田辺市で起きた公立中学校の事案についての二問を予定しています。
国際交流活動については、イスラム国との食品流通の可能性と観光の可能性について、タイ王国やインド、姉妹都市であるフロリダ州との関係などを取り上げます。イスラム圏との交流機会の提案は、今年3月に改新クラブでマレーシアを訪問しハラル市場の可能性について、視察により学んだことを議会で報告し次につなげることを目的としています。
現状を改善するような課題ではありませんが、将来において交流の可能性のある市場があることを意識して、少しでも県内産業の振興につながるような提言をしていきます。今直ぐ成果を生もうというものではなくて中長期的視点の中で考えます。県内企業や第一次産業従事者から、ハラル市場やタイ王国やフロリダなどと接点を持ちたいという依頼が来た時に、ワンストップで対応できる基礎力を持っておいて欲しいと思っての提言となります。先を見据えて仕事をすることの大切さを考えたいと思っています。
また教育問題としての田辺市の件に関しては月曜日以降協議をすることにしています。
夕方からは懇親会に参加しました。これは数ヶ月に一度、観光や和歌山市のことについて話し合うことを目的に開催している懇親会です。今回も意見交換が図れて楽しい時間となりました。