午前11時からの会合に参加し組織論について学ぶことができました。こんな挨拶から始まりました。
先日、散歩していると近所の80歳のおばあさんが前から歩いてきました。笑顔でいるので「どうしましたか」と尋ねたところ「80歳になって初めて水泳を習っているのですよ」と答えてくれました。
「そうですか。水泳を習っているのですね」と再び尋ねました。
「どんなことでも初めて習うことは良いですね。私が水泳を習っているのは80歳になったので、何時三途の川を渡っても泳ぎ切れるように思って習っているのです。だから幸せなのですよ。このことを水泳のインストラクターに話しました。そうしたらインストラクターの先生は、「三途の川を泳げるようになりたいですね。泳げるようになったら、次はターンの練習をしましょう」と話をしてくれたのですよ」と笑顔で答えてくれました。
この話を聞いて、何と素晴らしい話だと感じました。三途の川を苦労しなくても渡れるように水泳を習っているおばあさんに対して、水泳のインストラクターは三途の川を泳いで帰って来られるようにターンの練習をしましょうと心ある対応をしたのです。
この答えでおばあさんは一層元気になりました。三途の川を渡れるだけではなくて、帰って来られることに希望を持ったからです。
人の心の位置を察しられるインストラクターの人格の素晴らしさを感じるものです。人は人と接する時はこんな態度で接したいものです。不安がらせるのではなくて、そして失望させるのではなくて、将来に対して希望を抱いてもらえる答えを導くことは素晴らしいことなのです。
80歳になって初めての体験をしようとしている人に対して、その行為はそれが目的ではなくて、そこから次に発展させるべきものですよと答えることが正解なのです。「水泳を習っておくと三途の川を渡れますよ」と答えるのではなくて、目的のその先にあることを意識させることがプロの仕事です。
このように人の心の位置に立つことは組織のリーダーが成すべきことなのです。人の心が求めていることに対して答えを用意していることがリーダーの務めです。その人が最高だと思っている答えよりも、もっと凄い答えを用意しているのがリーダーなのです。
80歳になって初めて水泳を習っているおばあさんは、水泳で一番を取ろうとは思っていないのです。楽しみながら、そしてその時が訪れたとしても後悔しないように務めているのです。死ぬことを望んでいるのではなくて、死なないように日々取り組んでいることをインストラクターが感じ取って素晴らしい答えを発したのです。
人が発する言葉は、何かを受け取ろうとする気持ちで聞いていると、挨拶する人が経験に基づいて話すことなので教訓となります。今日は、「これまで生きてきた誇りを大事に思うこと」そして「団結する力こそが大きな力に発展する」ことを教訓としました。人が変わろうとする時、組織が変革しようとする時に訪れることは、後悔や反省から来るものではありません。それは明日への希望と将来は明るいものであることを組織構成員に知らせるものです。
人は何か特徴を持って仕事の役割を担っています。特徴のその先にあるものを大切にしながら、今を大事に生きたいものです。
NPO法人AIELの総会に参加しました。総会の会場は和歌山ビッグ愛で、平成24年度の活動結果と平成25年度の活動計画について提案がありました。本日提案された議案は全て可決されました。先日、安倍首相から、小学校の英語教育を正式な授業として活用するコメントがありました。これから先、どんな予算化が図られるのか見通しは立っていませんが、文部科学省には、現状の成果を挙げられない英語教育を打破する取り組みを提言して欲しいと思っています。