早いものでライオンズクラブの年度を終えようとしています。ライオンズクラブの会計年度は7月から翌年の6月までの一年間です。私は平成24年7月に会長に就任させてもらっていますから、あと一ヶ月で役割を終えることになります。年度計画の大半の例会や活動を終えているので、6月の例会と理事会を残すだけとなりました。
そのため新年度の会長を初めとする三役の皆さんと本年度の三役で会合の機会を持ちました。つまり三役の業務の引き継ぎを行ったのです。6月の模擬例会までに新会長の抱負とスローガンを決定し、その例会で発表することが会長としての最初の仕事です。模擬例会とは新三役で例会を運営する例会を意味しています。最初は何が何だか分からないので不安感があります。引き継ぎをしていて昨年の模擬例会のことを思い出しました。一番記憶に残っているのは見え方が違うということです。会長の席は例会の前の席で指定されています。つまり全体を見渡せる席に座って進行する訳です。視点が違うと全く例会の光景が違います。会員の皆さんの視線が会長、幹事席に集まりますから、最初はとても緊張します。野球ならキャッチャーの視点、総会なら議長の視点と同じだと思います。例会を重ねるうちに慣れてきますが、視点が変わると見え方や発言も違ってきます。責任の重さとリードしていく難しさを感じることになります。今、その役割を終えようとしている段階に入り少しホッとしています。皆さんに多大の協力をしていただき一年間活動をできたことを嬉しく感じています。今は引き受けて良かったと思うだけです。
今日皆さんの意見を集約すると今の時代のリーダーの姿が見えてきました。人はそれぞれ考え方や行動基準が違います。リーダーはそんなみんなをまとめて同じ方向に進むように方針を示し、率先することが求められるのです。会長に求める資質についてそれぞれの意見は、協調性とコミュニケーション力です。自己主張や強い個性はリーダーの資質としては下のレベルです。まずは会員の意見を聞き、次々に発生する問題に対処していく能力が必要です。役割を経験して協調性がどれだけ大事なことか分かりました。そして幹事さんと会計さん、理事の皆さん、結成10周年記念式典実行委員会の皆さん、会員の皆さんに支えられたことは幸せでした。
実務としては7月からスタートする新年度までに決定しておくべきことについて説明しました。スタートするまでと最初の期間は慣れていないので時間の速度はゆっくりと感じますが途中から速度は加速していきます。そんな責任のある時間の流れも楽しめますし、自分とクラブの成長曲線も楽しめます。
また私の前の会長から組織についての話がありました。組織は2対6対2の原則で動いていることの説明です。主体的に活動をしてくれたり、成果を挙げる人は2割、中間層が6割、そして参加に消極的な人は2割という構成になっているということです。これは固定的なものではなくて、組織を分解しても同じ比率になる特徴を持っています。主体的に行動する2割の人ばかりを集めて組織を構成したとしても、やはりその組織は2対6対2の比率になるのです。逆に消極的な人ばかりを集めて組織を作ったとしても、その中から2割の役割を果たす人が現れるのです。人はとても不思議な存在で、誰がリーダーとかではなくて環境がリーダーを作り出してくれるのです。組織において毎年リーダーを変えることの意味があるのです。
午後6時から10時30分まで、こんな楽しい引き継ぎを行いました。同じ目的意識を持って皆さんとの時間は、楽しい時間となります。
- 大川小学校のひまわりの種について話し合いました。大川小学校のひまわりの種は昨年受け取って某高校の校庭に植えています。その種を今度は和歌山市内の小学校にも植えることについて話し合いました。津波災害と命を守ることを意識するために、このひまわりの種を植えることは意味があると思います。実現できるかどうか分かりませんが取り組んでみます。
- 新エネルギーの取り組みに関して打ち合わせを行いました。現在ある計画の進捗について確認していますが、計画よりも遅れている状況があります。今後の動向について確認をしています。