全国にユニバーサルトラベルの事務局があります。今年の秋、全国から和歌山県に関係者が集まって会合が持たれると聞きました。和歌山県も観光産業が売り物ですから、全国レベルの視点から見て、ユニバーサル化が図れているかどうか評価が気になるところです。ユニバーサルトラベルは単純に旅行の方法を言うのではありません。高齢者や障がい者が旅行や観光地を訪れた時に必要なものを備えているかどうか、つまり受け入れ態勢が整っているかが大切な視点になります。障がい者にやさしいトイレが設置されているだけでユニバーサル化が出来ていると思うことがありますが、実際はトイレ、お風呂、食事のみっつがユニバーサル化されていることが必要なのです。
食事はユニバーサル食材がありますし、最近のホテルの中には高齢者や障がい者のベッドの横に介護する人用のベッドが設置されていることや、ホテルのお風呂が福祉施設と同じように高齢者や障がい者対応している施設も珍しくなくなってきています。これらの水準が全国レベルのユニバーサルトラベルなのです。
果たして和歌山県内の宿泊施設がここまで対応できているかどうか知りませんが、平成24年の紀の国わかやま大会までには施設やお迎えの態勢を整えたいところです。この大会への参加者が、ピーク時には選手と監督、関係者を含めて約5,500人が滞在することになります。どうしてもユニバーサル化を図った施設が必要なのです。
紀の国わかやま国体や紀の国わかやま大会、そして観光面でも和歌山県の受け入れ面でのユニバーサル化の必要性を感じています。これらの態勢は開催年に急に対応しようとしても無理なので、今から考え方を示し施設整備を進めていく必要があります。
和歌山県の課題のひとつとして捉えています。
午後7時過ぎから和歌山ゴールドライオンズクラブ初代会長を訪ねました。チャーターナイト10周年式典を終えて報告に伺ったものです。初代会長は訪問を凄く歓迎してくれて、2時間以上話をしました。発足するまでの半年前から新しいクラブ結成の準備を行い、県内各クラブの例会訪問を通じて運営方法を学び、そして顔を知ってもらう活動を行っていたことを知りました。そして初年度を迎えるに際して、初代会長に三年間の会長候補を選任しテイクオフできる態勢を整えていたというのです。
ですから初代会長は任期の1年間と準備期間の半年余りを入れると2年弱、リーダーとして会を引っ張っていたことになります。発足までの準備の期間は本当に苦労の連続だったことも知りました。何もないところから形を作ることの難しさは分かりますから、基礎を作ってくれたことに感謝しています。
そして「本当の青春時代、会社に入ってからの青春、そしてライオンズクラブは第三の青春だった」と話してくれたように、どんな時も全力を尽くしていると青春時代でいられることを感じました。
そして「素晴らしい式典でした。がんばって発展させてくれている姿に涙が零れてきました。本当に良いクラブに成長させてくれたことに感謝しています」と言葉を述べてくれたことは、この一年の活動を行ってきたことが宝物だと感じさせてくれました。毎日のように皆さんから宝物を受け取っていた日々でした。
当たり前だと思っていることが実は当たり前ではない。そんな大切な日を今は感じています。こんな素敵な言葉を聞けるのは会長を一年やらせてもらったからです。良い年度に会長をさせてもらったと感謝するばかりです。
初代会長からバトンを受け継いで10年目を迎えました。このバトンを11代目の会長に引き渡す日が近づいてきました。形だけではなくて準備期間を含めた歴史と精神も引き継ぐ必要があります。初代会長が伝えたくれたものを今日受け取りました。それを自分の中で消化させて物語として伝えたいと考えています。最後に、「体調を崩さなければ、本当は生涯ライオンズクラブでいたかった」と語ってくれましたが、そんな気持ちで活動ができているか自問しています。活動をする時は全力で実行することが新しい歴史を作ることになります。初代会長達が作ってくれた歴史から現役メンバーが作る歴史へと転換する時期になりました。これからは自分たちで物語を作ることになります。いつか人生を振り返った時、この一年が充実していたことを知ることになります。こんな充実している一年を継続させたいものです。
- 新エネルギーに関する協議を行いました。全国でメガソーラーが設置されていますが、まだ案件はたくさんあります。農地も開放する方向で進められていると聞いていますから、候補地はこれからも増えそうです。新エネルギーが増大することに関する課題も含めて将来性について話し合いました。
- 企業誘致に関して協議を行いました。和歌山県の最大の課題のひとつが、企業誘致による経済効果と雇用確保、そして地域振興や人口の増加を図ることです。成果をあげるために、平成25年度にすべきことを話し合ったものです。