活動報告・レポート
2013年5月4日(祝・土)
The last stand
防災ラジオ

大災害に備えての防災について話をいただきました。群馬大学理工学研究院の片田敏孝教授からは、和歌山県は防災対策の先進県になりつつあると評価をいただいていますから、それに恥じない対策を次々に実施していくことが評価に応えることだと思っています。そのために考えられることを話し合いました。

例えば防災ラジオもその一つです。防災ラジオとは、災害発生時に通常のラジオ番組を聴いていても自動的に防災情報番組に切り替わる機能がついているラジオです。また電源を切っていても災害発生時には自動的にラジオのスイッチが入り防災番組を聴ける機能も ついています。災害の情報をいち早く知るために自宅に欲しいアイテムの一つです。

補助制度を設けて普及を図っている市町村がありますし、無償配布している市町村もあります。しかし和歌山市のような中核市では無償配布や補助制度は世帯数が多いことから現実的な対策とはなりません。地域防災対策として多くの世帯に普及して欲しいところですが、現時点では自主性に任せている現状があります。

ただ高齢者で一人暮らしの方には何とは普及させたいと思います。いざという場合の逃げ遅れや情報伝達の遅れの心配があるからです。これから普及を図るための対策を検討したいと考えています。

地元和歌山放送が和歌山県と防災協定を締結していますし、コミュニティエフエムは災害発生時の情報伝達の手段として優れていることは過去の大災害発生時の結果から明らかです。これら和歌山市内の放送局は防災対策や災害発生時に供えてくれているので行政機関との連携、そしてラジオは災害発生時の情報伝達手段として優れていることを、もっと知ってもらいたいものです。

バイオ発電

和歌山県の森林の間伐材を利用したバイオ発電について問い合わせがありました。ただ和歌山県の間伐材はバイオ発電に必要な量を確保することが難しい現状があります。事業として成り立つには安定的に必要な量の供給態勢を確立させることが第一ですから、事業化を図るには整えるべき条件が多数ありそうです。

しかし森林の整備や後継者のいない、つまり将来に亘って整備できない森林を維持管理することと併せてバイオ発電が検討できないものかという問い合わせです。和歌山県の森林資源を活用するために検討も必要だと思います。

現状調査と県内の動きを把握して対応することにしています。

The last stand

政治家としてカリフォルニア州知事を約7年間も務めたアーノルド・シュワルツェネッガー氏。知事から俳優へ転進して主演復帰第1作が「The last stand」です。政治家としての経験が演技に活かされていることを期待して鑑賞しました。

この作品を見ようと思ったのはシュワルツェネッガー氏が知事時代の経験を映画の中で発揮していることを期待してのことです。

その知事として経験したことについてのインタビューは次のようなものです。

「普通はできないようなことを経験することができたよ。違う生活、違うチャレンジがある。考えたこともないような問題を扱わないといけない。30分ごとに、まったく新しい、違う議題についてのミーティングがあるんだ。 それは当然、人に影響を与えるよ。議会議事堂がクラスルームのようになるわけだからね。以前は気付かなかったことや、知らなかったことを学べるのは、まったく素晴らしい経験だったよ。」

政治家は一日中仕事がありますが、俳優としての時間はそれよりも少ないと思います。重責を担ってきたシュワルツェネッガー氏の台詞の所々に深いものがありました。それは経験であり年齢であり。誰でも経験できるものではない貴重な人生経験を得た主役の生き様が演技に深く現れていました。

弱者を守る役割はこの映画の中では保安官であり、社会の中では政治家であるということ。その役割の基本は正義であり悪に屈しない精神力だということ。

市民を巨大な力から守るのは保安官であり、これも国家権力や政治家の役割であるということ。

そしてチームメイトを育てること、守ること、そして発奮させ成長させること。これらもリーダーの役割であることを教えてくれました。悪に立ち向かうことは誰でも怖いことであり、でもそれができる人が保安官という正義であり優れた政治家なのです。

シュワルツェネッガー氏は武器がなくても、戦力が小さくても自分たちの町を守る保安官を演じていますが、これは正義の味方が実行することであり政治家とは市民を守る存在なのです。常に悪は発生し巨大化するものです。裏切らない仲間と共に戦うことが悪に打ち勝つことになります。

アメリカ映画の楽しみがあちらこちらに詰まった復帰作品でした。