活動報告・レポート
2013年5月2日(木)
貴志川線
貴志川線

貴志川線の現状について教えてもらいました。たま駅長効果で順調な運行をしている貴志川線ですが、和歌山県と和歌山市、そして紀の川市からの支援施策は10年間の予定だったことから、補助制度も残る期間は2年と迫ってきました。年度に赤字が発生した場合は赤字分を支援することになっていますが、その期限が近づいているのです。支援がなくても経営できるのであれば問題はありませんが、現状はそうでもないようです。鉄道事業を黒字化するためには年間約250万人のお客さんに利用してもらう必要があり、200万人前後の利用者では黒字にならないようです。尤も年間200万人もの人に利用してもらっていることは凄いことですし、もし貴志川線がなければ忽ち通勤や通学で困ってしまう人がこれだけ多くいることになります。

沿線の開発も行われていることや学校や病院などが沿線にあることから、存続は絶対条件です。残り2年間で利用者を増加させて黒字化を図るのか、それとも行政機関の支援制度を延長して赤字補填を継続するのか、議論する時期が迫っています。既に話し合いが持たれているようですが、通学や通勤、そして観光のお客さんのためにも存続できる形を描きたいものです。

貴志川線はテレビや新聞などで取り上げられていることから、地域に及ぼす経済効果は鉄道事業以上のものがあります。なくしてはならない鉄道という認識を持ち支援していきたいものです。参考までに年間250万人に伸ばすために必要なことは、現状に加えて和歌山市民全員が一年間に二往復することが必要です。乗降客の動向は計算通りに行くものではありませんが、何としても乗車してくれる人を増やして、行政機関からの間接的な支援と共に直接的な支援も行いたいものです。

和歌山市の未来

和歌山市の人口がまた減少している統計結果が出されました。予想しているものの数字として示されると複雑を気持ちになります。人口増加は市の活力を図る目安になりますから、現象に歯止めを掛けたいところですが、現状は厳しい局面が続いています。和歌山市の未来に明るい兆しがないところが市に暗い影を落としているのです。

「和歌山市の未来に何がありますか」という質問に対して残念ながら明確に答えられないのです。例えば「環境と新エネルギーを産業とした都市を目指しています。具体的には・・・」や「高度医療で日本一を目指した取り組みをしています。医療設備とスーパードクターがいる市として日本全国は勿論のことアジアからのお客さんを呼び込むことにしています。ここには当然ですが予防医療の考え方も取り入れています」、また「駅前の再開発を計画しています。既存のビルと屋上で連結して駅前を未来都市にすることと、地下広場にも事業者に入居してもらい、地上、空中、地下の山三層で賑わいを作り出します」などの企画を答えとして用意しておきたいのです。

夢がある都市にしたいのですが、長期計画には夢が謳われていないのです。人には現状は耐える時期だけれども、近い将来はこんな都市になっているという夢が必要です。和歌山市に欠けているのは夢のある都市作りを考えていないことにあります。

そんな和歌山市で夢を持つための話し合いを行いました。

新エネルギー

新エネルギーに関する協議を行いました。進展している計画と遅延している計画があります。条件が整っているのに半年以上、進展していない計画は事業化の見込みは薄いと思います。計画通りに進展させるのか、計画を中止するのか、そろそろ見極めの時期に差し掛かっていることを話し合いました。

ライオンズクラブ

5月5日に和歌山ゴールドライオンズクラブとこばと学園の共同農園において、サツマイモの種植えをする予定です。昨年から実施しているアクティビティですが、今年も実行することにしています。参加者と連絡体制などを整えて三日後に備えることにしました。

会員の皆さんが熱心に参加してくれるので楽しみにしています。

その他
  • 資源の管理について話し合いました。和歌山県の地下水の権利を守るため施策や規則などを調査しています。水質の良い水資源は日本の宝であり将来に向けて守るべき資源です。現状と将来について学ぶことにしています。
  • 企業誘致に関して話し合いました。大型連休明けに再度協議をすることにしていますが、和歌山県内への企業誘致について継続した取り組みを行っています。
  • 災害復旧に関わる公共事業についての対応を行いました。被災地の事業ですから早期進展を目指していますから、県の主旨に沿った事業を行って欲しいと思っています。そんな話し合いを行いました。