落合莞爾先生の著書三冊が本棚に並べられていました。最近の著書三部作です。「金融ワンワールド」、「明治維新の極秘計画」、「南北朝こそ日本の機密」の三冊です。内容は難解ですが現代社会に至る歴史をうかがい知ることができます。落合先生の著書が店頭に並べられていることで歴史の香りがしています。人は自分の周囲で起きている事象と自分の価値で物事を見て自分の行動の判断をしています。社会で起きている多くの事象は報道によって聞かされているものであり、それが起きた事実は知りません。事実と思われる解説も実は記者の価値で書かれたものであり、社会全体としての価値とは違います。尤もインターネットで情報は取れますが、事実や真実が書かれているとは限りません。そこに近づこうとすれば本人に直接当たるか証拠を突き止める以外にないのです。私達は社会で発生している事象の対象となる本人や証拠物に出合うことはありません。ですから事実や真実は自分の推測の上で成り立っているのです。
歴史になると当事者はいませんし証人も存在していません。多くの歴史学者が丹念に証拠となるものを積み上げて本当の歴史に近いと思われる歴史の流れを作っています。そのため全て正しいものとは限りませんし、証拠となる文献や古文書は時の権力者によって書かれたものですから、概ね事実だろうけれども都合の悪いことは隠されていると見るべきでしょう。私達も記録を残す場合、ビジネスの報告であれば都合悪いことは婉曲にして表現することや、他人に秘しているような個人的な日記であっても都合の悪いことは書かないことがあります。自分のことであっても、これまでの人生の経緯は100パーセント真実とは限らないのです。
多くの登場人物がいる歴史ですから、全て真実で歴史が語られていることはありません。そんな真実を少しでも世に問うことを先生はしています。残されている少ない文献を読み込み、そして事実と事実の空白の部分を推測して結び付けていきます。推測する力が歴史家に必要な資質であるとも教えてもらいましたが、推測するためにはその歴史の背景や登場人物の思想や行動の価値を知る必要があり、決して簡単なことではないのです。
そんな歴史を解き放っていることを学ぶことができます。難解ですがまとまった休みに試してみたいことでもあります。
和歌の浦を歌った万葉歌。発売一周年を記念してのパーティがアバローム紀の国で開催されました。万葉歌の発売の記者発表の時に会場に行ったことを思い出します。この歌の完成を記念して、片男波の野外ステージで昨年一年間は地元を盛り上げるためのライブを行っていました。和歌の浦は和歌山市を代表する景勝地であり、国の名勝指定地域であり、また名勝指定地域を拡大するため取り組みも行っているところです。
そんな和歌の浦を歌った万葉歌がたくさんの人に愛されていることが分かるパーティでした。冒頭、挨拶をさせていただきました。
万葉歌が発売になって一年が経過しています。正確には一年と少しですが、この会は二年前にパーティを開いて以来となります。今日もたくさんの皆さんにお集まりいただいて一緒に楽しめる会になることを期待しています。既に司会のいもやんと宇佐美さんがそのおしゃべりで盛り上げてくれていますが、万葉歌の他にも楽しいステージが予定されていると聞いています。最後までゆっくりと楽しみたいと思います。
ところで歌手の中井さんは明るくて楽しい方です。和歌山市を拠点に活動していますが、地元自治会を始めとする皆さんと連携しながら、明るい地域づくりに務めていることも紹介させていただきます。歌うこと、地域で愛されること、そして和歌の浦の活性化を願っていることなど、これからも皆さんと一緒にこの和歌山市を楽しいまちにできるようにしたいと考えています。今日のパーティもそのひとつになれば嬉しいことです。
申し添えますが、中井さんが地域と共に歩むためにフェルマータをオープンさせてから7年目を迎えています。5周年記念の時のパーティの次は10周年かなと思っていたのですが、今年の2月頃、「4月29日にパーティするので予定しておいて」と連絡があり、今日の日を迎えていますが、7年目にパーティの声掛けをするのも中井さんらしいと感じています。それは節目でなくても一緒に楽しめる企画、そして地域を盛り上げたいと願う気持ちが行動させたことだと思うからです。最後までゆっくりと万葉歌1周年記念パーティを楽しみたいと思います。本日はありがとうございます。
午後6時に始まったパーティは午後9時まで盛り上がり続きました。参加していて楽しい企画でした。関係者の皆さんに感謝申し上げます。