和歌山市内にあるこばと学園の新しい宿舎が完成し竣工式典が執り行われました。新宿舎は男子生徒の生活の場で、最大8人までここで暮らすことができます。これまでの共同部屋と違ってプライベートな空間ができるので、個を確立する時期の生徒が一人部屋で暮らす経験をすることで社会に旅立つ準備に備えられます。
こばと学園では最大の60人の18歳以下の子ども達が共同生活をしています。両親のいない子どもや児童虐待を受けた子どもなどがこの施設で生活を行い、学校に通っています。
新しい宿舎はあすなろの家と名付けられ、これからことばと学園の新しい歴史を刻むことになります。こばと学園ができてから平成26年には60年が経過することになります。長い歴史の中でも記念すべき日が今日であり、その式典にお招きいただいたことに感謝しています。
生活環境の向上と、社会人に向かって成長している子ども達の環境を守るスペースとして大事にしたい施設です。
来賓として挨拶の機会を頂戴しました。以下、挨拶の要旨です。
本日の竣工式典、誠におめでとうございます。理事者の皆さん、関係する皆さん、そして地域皆さんにおめでとうの言葉を述べさせていただきます。この日が訪れる今日を楽しみにしていたことだと思います。
私は6年ほど前からこばと学園に関わりを持たせてもらいました。個人として関ると人が変われば関係は弱まりますが、私の場合は幸いなことに地元の皆さんと共に、そしてライオンズクラブの一員として関係を持たせてもらっているので、組織としての関係が構築できていて、長いお付合いができることになっています。
先生方のお顔を眺めていると思い出になっている出来事が蘇えります。夏祭りのお手伝いをさせてもらっていること。クリスマス会や運動会もそうですし、共同農園を作り芋掘りをしたこともあります。そしてこれまで吉本新喜劇や津波防災記念センター、新エネルギーパークなどの見学も行いました。また水泳の練習機会を持ってもらうことで、子ども達が自信を持ってもらえることにつながっていると思います。常に一緒にいる訳ではありませんから、先生方と同じように共同生活における辛い部分や悲しい部分を共有することはできませんが、楽しい出来事を持ち込んで、楽しい時間を作り出すお手伝いはできているのかなと思っています。
これからも楽しいことが起きる関係を保ちたいと考えています。
さてあすなろの家の竣工、改めてお祝い申し上げます。比較的短時間で、男子宿舎が完成できたのは理事の皆さんや関係者、そして地元の熱意があったからです。子ども達がここで生活をしている時間は快適に、そして大人に向かって成長できる空間であって欲しいと思いますから、完成を一緒に喜びたいと思っています。
これからも楽しい思い出作りのお手伝いをさせていただく所存ですので、引き続いてよろしくお願いいたします。以上、本日の式典に際してお祝いとお礼とさせていただきます。
ありがとうございます。
その後、あすなろの家の内覧会と懇親会へと進みました地域に愛されているこばと学園が充実しています。新しい宿舎が完成し、この先、新しい道路完成などが予定されているので、地域と共に発展することを期待しています。
- 地方紙の方と話し合う時間がありました。地方紙の方は地域の動向を良く把握しています。今年から来年に掛けての動きなど意見交換ができました。
- 平成25年度当初予算の進捗について確認しました。新年度が始まって一ヶ月も経過していませんが、計画通りに進展する期待度も見ています。予算がついている事業は、その成果を享受するためにも早期に計画を進めて欲しいものです。
- 和歌山県として県内の水資源の管理状況について確認しています。水資源を守り活用していくことについて話をしています。
- これからの新エネルギーの取り組みについて協議しました。国としても地域としても新エネルギーについての期待度は高いものがあります。継続して状況確認と計画の進捗について確認を行っています。