Nさんが訪ねてくれました。Nさん達が週末の会合の準備のため立ち寄ってくれたものです。先月、議会報告書を配布していたのを読んで、「これだけの活動をしてくれているのですか。一度、会いたい」と話をいただいていました。今日時間を見つけて来てくれたのです。人も街も動きが感じられることが元気の証明です。動きがないところは大抵、停滞しています。身体も街中も血液や人が動くことで維持されています。動きを止めると活気がなくなるのです。動きのある街づくりについて話し合いました。
落合先生が新しい著書を出版したことから自宅を訪ねて話を伺いました。「南北朝こそ日本の機密」という題名です。シリーズとなっている落合秘史の特別編として出版されたもので、隠された歴史を知るために勉強したいと考えています。人間社会の原則論ですが、何かを達成するためには、権限を得るためには、どうしても資金が必要となります。歴史上の偉業の一部について簡単な解説をしてもらいましたが、歴史の主役が活動できた背景には豊富な資金力があります。資金を得てしくみを買う、権限を買う、有力者を雇うなどして、自らの力を発揮していきます。金や銀、アヘンや水銀などが資金と姿を変えて行きます。それらの権利を握ることで人物達は歴史を変えるような働きをしてきたのです。
現代社会も同様で、社会で活動するためには最低限の資金が必要となります。資金ゼロで始められるものは殆どありません。歴史から学ぶのは結果と、それが達成できた背景です。社会と人の関係は歴史から学ぶことができます。
久し振りのランチタイムミーティングです。最近、昼食を食べていなかったので、会話と食事を楽しみました。テーマは再生可能エネルギーへの期待と地域と企業についての二つです。再生可能エネルギーは和歌山県の新しい産業としての期待があるというものです。雇用や経済効果は少ないと言われていますが、何もしなければ何も得られないのです。少なくとも規模によりますが億単位の投資が発生します。事業化しなければ投資は生まれません。金融機関は、再生可能エネルギー事業は有望だとして投資する方向に向かっています。有望な投資先がない現状からすると、最低限6パーセント程度の利回りが見込まれる再生可能エネルギーは投資先として有望なのです。
金融機関が投資先としている事業が有望でない理由はありません。今はこの分野において地域間の差は認められませんが、工場の移転やコスト削減、人口減少による労働人口の減少などによって地方都市から工場は消えていくことになります。そんな中、投資と継続的な事業が見込まれる新エネルギー事業が地域にあれば少しでも衰退に向かうことの歯止めになります。
事実、某企業の工場が撤退する動きを見せています。雇用や跡地利用、地元の不安などがあります。しかし経営判断をしたものを地域が衰退するという地域事情だけでつなぎとめることはできません。民間企業は利益を求めるもので、不採算事業を継続することは株主への説明責任があります。継続するための理由がなければ、不採算工場を存続させることは困難なのです。
人口減少や労働人口の減少によって、地域から工場と雇用が減少していくことに向かっています。期待性がある新規事業を迎え入れる地域でありたいものです。
「私は人の悪口や批判は大嫌いです。人は育てることが必要で潰すことが目的になってはいけません」と語ってくれました。優れた経営者は人を活かすことを目指しています。人を潰すことは簡単ですが、それでは会社も人も大きくなりません。活かしてこそ人なのです。人を育てるために必要なことは、役割を与えること、褒めること、その仕事をする理由を説明することです。経営者がその人の役割を剥奪することや批判をすること、理由を説明しないと人は育てることはできません。
人は育てて活かすこと。それが事業に必要なものです。
金融緩和によって通貨の価値が下がると金融機関に預金をしていても利息は微々たるものになります。そこで株式投資などに資金は向かうことになります。日本の株価が上昇しているのは行き場のない資金が株に向かっている証拠です。
しかし外国人投資家が入っていますから、日本人が資金を得ていることには直結していません。一般的な日本人が株式に投資する金額は少ない筈です。一日、億単位で投資している一般的な日本人はいないと思います。つまり株式が上昇しても生活者には関係することは少ないのです。そこに物価の上昇が待ち受けていますから、インフレが進展し所得が増えなければ生活は苦しくなります。 適度な円安は歓迎ですが、行き過ぎる円安は私達の生活に影響が出ます。自国の通貨の価値を下げ続けると預金利息が低下し株が上昇します。適切な水準で円安を止められると良いのですが、市場は巨大ですから政府や中央銀行の意思は反映されません。生活者の視点を大事にして市場動向を見たいと考えています。
防災に関する紀伊半島の被災地域の現地視察のために道中、紀伊半島大水害の記録DVDを観ることにしました。記録集からの抜粋とDVDの準備を行います。