活動報告・レポート
2013年3月14日(木)
本会議
本会議
本会議

一般質問と予算特別委員会、そして常任委員会を終え、議会定例会もあと二日となりました。本日は意見書の採択と人事案件の追加提案がありました。

提出された意見書のうち「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」交渉参加に関する意見書が採択されました。これは政府に対して和歌山県議会として意見を申し入れるものです。この内容は次の通りです。

  • 政府はTPP交渉参加するかどうかを判断するにあたり、地方議会における議論や地域の声を真摯に受けとめて対応すべきである。
  • 政府は守り抜くべき国益を深く認識し、仮に交渉参加の判断を行う場合は、脱退も辞さない覚悟で交渉に当たるとともに、国益をどう守っていくのか、明確な方針を国民に示すべきである。

県議会としてこの意見を採択し政府に申し入れるものです。

また人事案件として、下宏副知事の任期を4年間延長する議案提出がありました。明日の最終日に採決されることになります。

引き続いて、和歌山県民文化会館の耐震化工事を終えたことから施設の概要説明がありました。平成23年4月から平成25年3月まで休館していますが、平成25年4月1日からリニューアルオープンすることになります。耐震補強工事と小ホールの客席改修、展示場所の増加、太陽光発電の導入、バリアフリー対策などを行って使いやすく、明るい色調になっています。4月からイベントやコンサートが開催され、賑やかな空間として使用されることを楽しみにしています。

いじめ問題

この県議会の私の一般質問を聞いてくれていた方と会って感想などを聞かせてもらいました。まず「いじめの問題をよく取り上げてくれました」という切り出しで始まりました。

と言うのは、この方の娘さんが高校時代に同級生からいじめ被害にあった経験があり、学校内でのいじめの問題は他人事とは思えないからです。

この方の経験は、高校1年生の時に同級生の女子からいじめを受けたことです。いじめられていた学生は、生徒会役員でもあり、活発で人気もあったのです。上級生にも人気があり目立った存在だったことから、同性の同級生からいじめられたのです。

そこで彼女は自宅で母親にいじめられていることを話し、母親は手帳に細かく記録していきました。日付、相手、いじめられた内容、相手の言葉と対応した言葉などを克明に記録して、それでもいじめがなくならないので、母親は担任の先生を訪ねていじめ問題について話したのです。その手帳を見た先生は即座に対応してくれました。加害者を呼び出して注意と指導をしてくたれお陰で、それ以降のいじめはなくなりました。

ポイントは正確に記録を残していたこと。母親が子どもの声を聞ける雰囲気を持っていたこと。先生が手帳に書かれていることを信用し即座に対応してくれたこと。学校全体の問題意識を持って対応してくれたことなどです。

いじめ問題に限らず問題が対立するのは、言ったか言わなかったか、聞いたか聞いていないか、言葉の解釈がどうであったかという問題からです。いじめ問題解決に入ると、必ずこれらの問題が出てきて、証拠がないので対立した状況が続くことになるのです。被害者はいじめられていたことを述べ、学校側はそんな事実は把握してしなかった、証拠がないと対立することになります。

そこで威力を発揮するのが記録です。日付と行為などを記録しておくことで自己防衛になります。いじめがあったことを証明することになり、その事実を突きつけることで学校を動かせるのです。こうした対応が学校に動かした事例であり、今回の私の一般質問を聞いて、「いじめ問題は存在していますから見逃したら駄目です」と実体験を基にして語ってくれたのです。

ところが残念なことにいじめの記録を正確に記録している人が少ないのです。記録がないことで学校が認めるに至らないこともあるように思います。結果が存在しているということは、結果を導くための何かの原因があるのです。原因もなしに不登校や先生に相談することはありません。そんな原因を認めたがらない場合は、証拠として記録をしておくことです。問題の過程がとても大事だと思います。

感謝

本日お会いした皆さん、電話で話させてもらった皆さんに感謝しています。中でも素敵話を聞かせてもらえたCさん、輝いているOさん、頑張り続けているYさん、ずっと尊敬し続けているFさんに時間を確保してもらえたことに感謝しています。