金融円滑化法の期限が平成24年度末に到来します。国や県では金融機関から借り受けている中小企業の事業が、平成25年度以降も継続できるように支援する方針を打ち出しています。しかし現実はどう転ぶか分かりません。資金繰りに困る企業や返済を迫られる企業も出てくるかも知れません。実体経済が回復に向かうのは、平成25年度に入り金融円滑化法の影響がどうなるか。事業継続できる企業がたくさん存在できるかどうかがそれ以降の経済動向の判断材料となります。優良企業は残りますが、売り上げはあるものの資金繰りで持ち堪えられるかどうか微妙な企業を金融機関がどう判断するのか。そこがポイントになります。金融機関は当該企業が不良債権になる前に回収に入るのか、それとも生き残り可能と判断して支援するのか。新年度の動きに注目すべきだと意見交換を行いました。
TPP加入などによって日本が国際社会で競争していくに際しては、世界と戦える企業とそれを支える金融機関に体質を強化する必要があります。経済状況の見通しは新年度に入ってからの動きで目処が立てられることになりそうです。
わが国の高速道路の建設計画は約14,000kmになっています。現在の開通している高速道路は約9,000kmですから、残り5,000kmは必要な道路であると言えます。計画している高速道路を完成させることは、その昔、アメリカ大陸に横断鉄道などを敷設し、産業基盤を形成していった過程と良く似たものです。大陸なので物流面で大量輸送の鉄道が必要であったように、現在の日本においては高速道路を全国に行き渡らせて、流通体制を整えることが必要なのです。全国の産品の流通時間を短縮させることはサービス面、地方の素材を作っている会社の部品などを取り扱えるようにするために必要なものです。
高速道路はどれだけ必要なのかという議論に対しては、計画している約14,000kmが必要であり、産業形態人口分布などからそれ以上の必要性は少ないと答えると思います。必要のない高速道路は作るべきではありませんが、必要な高速道路は作るべきです。それが地方都市の経済振興につながり国力を高めることになるからです。
その後は高速道路の維持にお金が必要となりますが、新設のお金はこれまでのように必要ではなくなります。その予算を世界と競争するために別のところに振り向けたら良いのです。国の経済成長と世界と戦えるレベルを維持するために、着実に実行していくべき計画があります。そこに投資することはわが国の資産形成にもなりますし、将来に向かっての有効な投資になります。
高速道路を単なる利便性向上のための通行手段だと考えるのは、もったいない考え方です。生活道路、観光振興、防災面などと共に、経済基盤の拡充、地方都市の経済力の強化という側面があるのです。
夕方からは和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会を開催しました。新年度の事業計画案の報告と里親の世界大会への支援、クラブ規約の改正などについて議論しました。事業計画については了承ですが、献血例会は日曜日や祝日の方が献血してくれる人が多い統計があることから、休日にシフトすることも考慮することにしました。また里親世界大会への支援ですが、会長、幹事からの提案通りの内容で賛同をいただきました。皆さんの協力に感謝しています。
理事会に引き続いて結成10周年記念式典の進捗状況について議論しました。4月13日が開催日ですから丁度1ヶ月に迫ってきました。記念誌の第一稿の確認や出席者の状況などを確認し、次回実行委員会に向けて準備できていない箇所を正すことにしました。
その後、本年度最終例会は年度を締め括るような楽しい企画にするための話し合いも行いました。本年度の活動も残すところ3ヶ月弱となりました。一年が過ぎるのを本当に早く感じます。それだけ充実していたということです。10周年記念式典を終えるまでは活動を加速させる必要がありますが、それを終えると一つの区切りとなります。メンバーさんの慰労を兼ねた会も考えてみたいところです。