活動報告・レポート
2013年3月8日(金)
委員会の準備
委員会の準備

県庁内で経済警察委員会の質問を作成しています。平成25年度の予算と政策に関して予算資料を再度読み返しています。警察と学校でいじめ問題に対応するしくみについて。公共施設のトイレ改修に関する要望について。観光地の公衆トイレのバリアフリー化の推進について。経営革新支援事業について。産業を支える人づくりプロジェクトについてなどを中心に議論する予定です。

卒業

和歌山市内の公立中学校では卒業式が挙行されました。卒業おめでとうございます。暖かくなり始めたこの時に3年間の思い出を抱えての卒業。期待と不安の入り混じった心境だと思います。今年は金曜日の卒業ですから和歌山県内の公立高校の入試は来週の月曜日となります。せめて今日の日は卒業の喜びを味わい、友達といる中学校での最後の瞬間を刻んで下さい。友達同士であっても二度と同じ教室で会いふざけあうことはありません。人生の中の貴重な一日が今日という日です。

来週になればそれぞれ違う高校入試を受け、違う道に一歩を踏み出すことになります。中学校を卒業してから高校入学までの期間は、所属する学校がない。つまり無所属の不安定な状態に置かれます。心身とも不安な時期ですが、暖かい春と人生の春を迎える大切な季節なのです。

中学校の卒業式と高校の入学式は大人になっても、年齢を重ねても覚えているものです。振り返って、学生時代が楽しい思い出になるような毎日を過ごして欲しいと願っています。友達を作る、大切にする、楽しく学校に行く、勉強をする。それらの何気ない日常が、過ぎ去ると大きな宝物になっています。中学三年間でも抱えきれない楽しい思い出を作っていると思います。皆さんは経験したその分以上に大きく成長しているのです。

大人になって思うことは、学校という節目のある時期を教育者が作ってくれていることは有り難いことです。大人になると節目は自分で作らなければならないからです。節目が作れないと漫然と何の成果もないまま一年を終えることになります。学校は一学期から三学期まで節目を設け、成長するための授業と校内行事を用意してくれています。ハードルを越える経験が人を成長させてくれるのです。中学校時代や高校時代はそのことに気付きませんが、気付かないとしても成長するための大切な季節なのは間違いありません。

今の中学生は携帯電話を持っていますから、卒業式後は教室に集まり、友達同士で記念写真を撮るそうです。卒業式を終えてからでも名残惜しい心で会話を交わし写真を撮っています。明日からは同じ道を友達同士で通学する時間はなくなります。寂しく感じると思いますが、節目とはそういうものです。今までいた場所に戻れなくなる線が引かれるのです。決して線を越えて戻ることはできません。やがて人生は戻ることができないことを知り、人は前に向いて歩く選択をするのです。それが成長する過程になります。

これから迎えようとしている高校の三年間は、もっと時間の経過が早く感じます。中学校卒業の時は輝く時間ですし高校入学の時も輝く時間です。輝ける時間を過ごしている学生達におめでとうの言葉を伝えたいと思います。

いつか時が過ぎ、今は想像できないような時間ですが、何十年も経過すれば懐かしい顔に出会う場面が現れます。今は同じような生き方をしていますが、その時は違う人生を過ごしている途中です。素敵な生き方をしてきた人の顔はやはり素敵になっています。何年後も輝く時を過ごせるように、今を全力で楽しみ、悩み、勉強をして、そして大人へと成長して下さい。

地籍調査

和歌山市内で地籍調査が行われている地域があります。地籍調査の途中結果に関して相談がありました。昭和30年代に住宅造成がされた住宅地に地籍調査が入っている事案です。当時の田を埋め立てて宅地造成したのです。その時の事業者は、離道や水路も田と一緒に埋めていたのです。その後大型の住宅地となり分譲されて現在に至っています。

そして今回、地籍調査に入り、国有財産である離道や水路の上に住宅が建っていることや国有財産の上に建築物は建てられないという指摘がありました。国有財産の不法占拠ということです。つまり今回の地籍調査で離道や水路のある箇所として確定されると、その上に建築物は建てられなくなるのです。

開発事業者から当時、この土地を購入した皆さんが不安に陥っています。自分の土地だと思っていたところに国有財産が混ざっていて、今後建物の建築ができなくなったからです。現在の住宅は仕方ないとしても、将来、老朽化して建替えの必要性が生じた時、国有財産と確定された箇所を避けなければならなくなるのです。

地籍調査の主旨は分かりますが、腑に落ちない感じがあります。当時、土地と住宅を購入した皆さんは、今回のような事情を知りませんでした。善意の第三者である訳です。そして相当の年月が経過していることから時効の適用が認められるとも思います。

ところが国有財産の場合は時効が適用外となり、同様に民法の適用外となると聞きました。つまり善意の第三者として公に占有していても認められず、時効適用も受けられないことから、地籍調査の結果に従わなければならいなということです。これまで自分の土地と家で暮らしていたのに、突然、「あなたの土地の一部に不法占拠の土地があるので自由に使用できない土地があります。今後、構造物を建築する場合はこの箇所を避けて下さい」と言われたら平穏で安全な暮らしが破壊されることになります。仮にこの土地で将来、和歌山市に建築許可申請を出しても許可されないのです。自分の所有地だと思っていた土地が自由に使用できないのです。

和歌山市ではこれからも地籍調査を続けるそうです。その中で今回と同じような不具合が発生する可能性があります。この問題について調査するつもりです。